栗山米菓、女性活躍推進の新たな高みへ
株式会社栗山米菓は、女性の活躍を促進するための取り組みが評価され、厚生労働省の「えるぼし認定」の最高位である「3段階目」の取得と、新潟県の「Ni-fulゴールド認定」を同時に達成しました。この成果は、同社が長年にわたり進めてきた男女平等の実現に向けた努力と、働きやすい環境の整備が大きな要因となっています。
「えるぼし認定」とは
「えるぼし認定」は、厚生労働大臣が女性の活躍に関する実績が優れている企業に対して与えられるものです。栗山米菓は、採用や継続就業、労働時間の柔軟性、管理職における女性の比率、そして多様なキャリアパスの実績すべてにおいて、評価基準を満たしました。これにより、女性が働きやすい環境を提供している企業として認識されています。
具体的な実績
- - 採用: 栗山米菓の女性労働者の割合は50.5%であり、産業平均の22.7%を大きく上回っています。
- - 継続就業: 正社員の女性の平均継続勤務年数は13.62年で、男性の12.86年との差が小さく、長く働き続けられる職場の構築を実現しています。
- - 働き方の柔軟性: 労働時間の平均は全ての雇用区分で45時間未満を達成し、仕事と家庭の両立がしやすい環境が整えられています。
- - 管理職比率: 女性管理職の割合は8.0%であり、これも産業平均を上回っており、女性の登用が進んでいます。
新潟県の「Ni-fulゴールド認定」
「Ni-ful」は、新潟県が推進する女性活躍実践企業認定制度で、多様で柔軟な働き方や仕事と育児・生活を両立する取り組みを行う企業が評価されます。栗山米菓はこの制度においても高い基準をクリアし、名誉ある「ゴールド認定」を取得しました。
「Ni-fulゴールド認定」に関連する実績
- - 育児休業の取得: 2023年度から、女性と男性共に育児休業の取得率を100%達成しました。
- - 多様な働き方の導入: 短時間勤務制度や有給での子の看護休暇を導入。ライフスタイルに応じた働き方を模索しています。
- - 従業員満足度の向上: 年間で全正社員を対象に満足度調査を行い、職場環境の改善に努めています。
- - 休暇取得の促進: 年間休日110日以上、有給取得率70%以上を達成しています。
今後の展望
栗山米菓の人事担当者である山崎真季氏は、「性別や年齢などに関係なく誰もが安心して働ける職場環境を目指してきたことが評価された」とコメントしました。今後も、個々の従業員が自分の特性を活かし、成長できる環境の更なる整備を進めていく方針です。
会社概要
株式会社栗山米菓は新潟県新潟市に本社を置き、1949年以来、米菓の製造販売を行っています。「ばかうけ」「瀬戸しお」「星たべよ」など、名誉ある製品を展開しながら、時代に応じた新たな商品開発にも挑戦しています。企業理念である「たのしい・おいしい・あたらしい」を基に、さらなる成長を目指しています。
- - 代表者: 栗山 大河
- - 社員数: 約750名(男性52%、女性48%)
- - 資本金: 8,677万円
栗山米菓の取り組みは、ただの企業活動にとどまらず、社会全体に対する活力を生む可能性を秘めています。今後の動向にも注目が集まります。