進化の秘密を探る新刊『人間やめて、動物になってみた』のご紹介
株式会社高橋書店から7月28日に発売された注目の新刊『くらべてわかる!進化のひみつ人間やめて、動物になってみた』は、動物学者の今泉忠明氏が監修し、澤田トラジ氏が執筆した初の“人間図鑑”。本書は、楽しいマンガやイラストを用いて、人間と動物の比較を通じて、我々の体と心の構造や進化の不思議について学ぶことができる内容となっています。
本書の魅力
本書では、「空を飛びたい」「体が再生できたらすごい!」といった興味や疑問を、主人公と共に体験する形で進行します。例えば、ネコのようにしっぽを生やしてみると、地上で暮らす人間やゴリラにとっては、実はしっぽが邪魔だったことに気づかされます。進化の過程でしっぽが消えていった理由が、リアルな体験を通じて理解できるのです。このように、実際に動物に変身する体験を交えながら、「人間らしさとは何か」を問える貴重な一冊と言えるでしょう。
目次から見る学びの要素
第1章 体のつくりをくらべる
- - しっぽを生やしてみた
- - 空を飛んでみた
- - 海に潜ってみた
- - 切られた体を再生してみた
第2章 感じ方をくらべる
- - 肌をカチカチにしてみた
- - よく見える目にしてみた
- - 耳を大きくしてみた
- - においに鋭い鼻にしてみた
第3章 くらし方をくらべる
- - 食べずに冬眠してみた
- - 歯磨きとお風呂をやめてみた
- - ずっと起き続けてみた
- - 勉強をやめてみた
第4章 コミュニケーションをくらべる
- - 一人で生きてみた
- - 種をたどってみた
- - 新しい言葉を考えてみた
- - 牙を生やしてみた
第5章 愛をくらべる
- - 子育てをくらべてみた
- - 老後のくらしを聞いてみた
- - ミツバチから愛を学んでみた
第6章 生き方をくらべる
- - ペンギンの気持ちを探ってみた
- - 自意識があるか考えてみた
- - 時間を超えて旅してみた
- - 生と死を繰り返してみた
監修者・著者の背景
今泉忠明さんは、動物学研究の権威であり、『ざんねんないきもの事典』の監修でも知られています。多くの動物や生態の研究を行ってきた彼が、生き物と人間の関係を探る視点は本書の大きな魅力です。また、著者の澤田トラジさんは、難解な内容を子供たちにもわかりやすく伝える技術に優れ、児童書や学習漫画の制作に携わっています。
まとめ
この新刊は、子育て中の親や教育関係者、動物に興味を持つ全ての人にとって、非常に価値のある一冊です。「体の作りや感じ方、くらし方、コミュニケーション、愛、生き方」を比較することで、我々が見落としがちな「人間らしさ」を再認識できる内容になっています。ぜひ手に取って、その進化の秘密を楽しく学んでみてはいかがでしょうか。 価格は1650円(税込)で、160ページのボリュームがあります。