奈良県曽爾村は、地域の農家を支援するために新たに設立したWEBショップ「そにのわマルシェ」を展開しています。このショップは、曽爾村に農業を営む19軒の農家と5軒の加工品生産者と提携し、毎月取り揃えられる旬の野菜とその加工品を利用者に直接届ける仕組みです。
売上がコロナ前の約2.5倍に
この取り組みは、コロナウイルスの影響により厳しい状況に置かれていた地域農業を支援するための重要な一歩です。2020年度には、奈良市内のレストランへの野菜の出荷数が55%減少し、観光シーズンには曽爾高原への観光客が減ったことで、地域の農産物や加工品の売上が昨年対比で65%減少しました。この危機を打破するため、WEBショップの設立に踏み切り、結果として売上は2.5倍まで回復しました。
充実した商品ラインナップ
「そにのわマルシェ」では、毎月8種類から15種類の新鮮な野菜を詰め合わせで販売。さらに、1~3種の地元の加工品もセットに含まれます。これに加え、農家からの直送ならではの新鮮な調理法や食べ方が記載されたレシピカードも添付され、購入者が安心して美味しい料理に挑戦できるよう配慮されています。
地元の想いを発信する
WEBショップでは、商品提供だけでなく、生産者の想いや曽爾村の日常が伝わるコラムも掲載されており、地域の魅力を発信しています。これによって、ただの買い物以上の体験を提供し、消費者との距離を縮めています。
今後の展望
来年度にはさらなる農家の契約を取り付け、野菜の定期便や季節限定セットの販売を計画しています。このように、農家と連携しながら生産体制を整え、需要に応じた農産物の供給を目指しています。曽爾村の豊かな自然環境を背景に育まれた新鮮な野菜や加工品が、多くの人々に届くことを期待しています。
一般社団法人曽爾村農林業公社について
曽爾村は、ススキの広がる曽爾高原に位置し、切り立った岩壁が印象的な風景を形成しています。この地形は古代の火山活動によって生まれたもので、夏は涼しく冬は寒さが厳しい高原特有の気候で新鮮な農作物が栽培されています。このような地元の特性を活かし、農業分野・林業分野の振興に務める一般社団法人曽爾村農林業公社が運営するこのショップは、村の持続可能な発展を目指して、今後も様々なプロジェクトに取り組んでいくことでしょう。
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