アイフルとTechTrainによる新しい挑戦
金融業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進行する中、アイフル株式会社が自社の教育戦略を強化しています。株式会社TechBowlが運営するエンジニア育成プログラム「TechTrain」との連携により、社内人材のリスキリングに拍車がかかっています。これは、未経験者が“社内エンジニア”としての道を切り拓く機会を提供します。
変化に強い組織の鍵を握る内製化人材
アイフルは、社会の変化に対応するための組織改革を進めています。特に、デジタル技術を活用したスピーディーなプロダクト改善を実現するためには、社内のIT内製化が欠かせません。この目標を達成するための重要な施策として、技術や知識を持つ内製化人材の養成が急務となっています。そこで、TechTrainによるエンジニア育成プログラムが導入されることとなりました。
実践型の90日間プログラム
第4期の研修は、90日間で現場で役立つスキルを習得することを目的に構成されています。受講生は、HTMLやCSS、JavaScriptといったウェブ技術の基本から、Reactを使用したウェブアプリ開発まで幅広く学びます。これはオンライン形式で行われ、自主的な学習を促進するカリキュラムです。
受講生には、現役のエンジニアによる技術的なサポートや、学習の進捗管理を行うサポーターがいます。さらに、Slackを利用したコミュニケーションの促進が図られており、受講者同士の交流も重視されています。このように、単なる技術の習得だけでなく、主体的な学びとチームワークの向上にも焦点が当てられています。
研修の成果と受講者の反響
第4期の研修には23名が参加し、全員が無事に課程を修了しました。受講者からは実務スキルの向上だけでなく、その結果、業務貢献意識が高まったとの声が多く聞かれました。「論理的思考力を業務に活かしたい」や「プログラミングを利用して、新しい部署で貢献したい」という意欲的な声は、内製化の推進に向けた明るい兆しを感じさせます。
このように、自ら学ぶ姿勢を持つ人材の育成は、アイフルにとって非常に重要な要素であり、今後のさらなる成長に繋がると期待されています。
今後の展望と目標
アイフルは、社員の中でIT人材の占有率を25%に引き上げる目標を掲げ、今後も人材育成に力を注いでいく方針です。SES事業のM&Aや新たな人材の採用とともに、社内での教育プログラムも継続して進めることで、意欲ある社員のスキルアップを支援していきます。
まとめ
代表を務める小澤氏は、「TechTrainは単なるプログラミング教育ではなく、問題解決力を育てることに重点を置いています」と述べています。また、アイフルの米田氏も「受講者の意欲は非常に高く、今後もTechTrainでの学びを通じて成長してくれることを期待しています」とのコメントを寄せました。このような取り組みが、アイフルのさらなる成長を支え、業界内でも注目される存在となることでしょう。