岡山理科大学の辻維周教授が再注目される
昨年12月、韓国の務安国際空港で悲劇的な航空機事故が発生しました。乗員・乗客179名が犠牲となり、その事故原因の一つとして「バードストライク」—鳥との衝突が指摘されています。この問題を受け、岡山理科大学の辻維周特担教授が注目を浴びています。
辻教授とバードストライク対策
韓国の民放テレビSBSは、辻教授に鳥獣害対策装置について取材を行い、教授はオンラインでその内容を1月12日に放送しました。教授は、山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」に協力し、高周波音や低周波音を利用して鳥や大小の動物を追い払う装置の検証やメンテナンスに取り組んでいます。
昨年3月には、関西国際空港および大阪国際空港に「バードソニック」を2基ずつ試験的に設置し、その効果を確認している最中です。さらに、中部国際空港や喜界空港など全国5つの空港でも同様の装置が設置されています。
効果が顕著な「バードソニック」
SBSの取材で、辻教授は「設置した装置により、鳥の出現率は低下し、バードストライクも減少している」と自信を持って報告しました。これは、日本の空港における鳥害対策において大きな成果を上げていることを意味します。
教授は、音を用いたこの新しい装置が、将来的にはより多くの航空交通の安全を確保する手段として期待されていると述べています。これにより、鳥による事故を減少させる一助となることが望まれています。
民放テレビからの関心
バードストライクに関する問題は、航空業界にとってますます重要なテーマとなっています。韓国のメディアもその認識を深めており、辻教授への取材は、その一環であると言えます。SBSのニュース番組では、さまざまなバードストライク対策が取り上げられ、その中に辻教授の「バードソニック」が加わっていることは、教授の研究が国際的にも評価されている証左です。
結論
岡山理科大学の辻維周教授が手がけるバードストライク対策は、日本国内に留まらず、海外メディアからも注目を集めています。「バードソニック」のような新たなテクノロジーは、今後ますます航空安全の向上に寄与することでしょう。教授の研究から目が離せません。