阪急電鉄沿線に生理用ナプキン設置、安心社会へ向けた新サービス『OiTr』
オイテル株式会社が手掛けるサービス『OiTr(オイテル)』の新たな導入が発表されました。2025年10月17日から、大阪府茨木市の商業施設『ロサヴィア』、高槻市の『エミル高槻』、そして京都市の『ミュー阪急桂』の3か所に生理用ナプキンの無料提供が始まります。この取り組みは、日本初となる生理用ナプキンを女性個室トイレに常備するもので、特に外出時の生理の心配を軽減し、すべての人が安心して利用できる社会を目指しています。
新規設置場所とサービス詳細
新たに設置される施設は以下の通りです。これらの施設では、女性利用者が気軽に生理用品を取り出せるよう、トイレ個室内にナプキンを常備します。
- 所在地: 大阪府茨木市永代町1-5
- 設置台数: 2台
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Webサイト
- 所在地: 大阪府高槻市城北町2-1-18
- 設置台数: 8台
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Webサイト
- 所在地: 京都府京都市西京区桂野里町17
- 設置台数: 8台
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Webサイト
このサービスによって、女性にとって必要不可欠な生理用品が、いつでも手に入る環境が整うことになります。
取り組む背景と目的
『OiTr』の立ち上げは、経済的な理由から生理用品を調達できない「生理の貧困」という問題に焦点を当てています。日本では、特に若い女性や学生などがこの問題に直面しており、経済状況や教育機会の喪失、さらには仕事の場における障害など、広範な影響を及ぼしています。
オイテル株式会社は、トイレットペーパーがトイレに常備されるのに対して、なぜ生理用品は常備されないのかというシンプルな問いを出発点に、より多くの人が快適に生活できる社会を目指しています。
グローバルな視点で見る「生理の貧困」
生理の貧困は日本国内だけではなく、世界規模での重要な課題です。世界各国で生理用品の無償提供や税還元といった政策が進められている中、日本では自治体単位での支援にとどまる現状が存在します。このサービスを通じて、生理用品が「当たり前にある」環境が作られることを望んでいます。
これからの展望
オイテル株式会社は、今後も利用状況に基づいてサービスを拡大する意向を示しています。また、この取り組みが更なる共感を集めていくことを期待しており、地域の女性たちが安心して暮らせる社会の実現を目指しています。
このサービスが、個人の女性利用者にとっても、社会全体にとっても良い影響を与えることを願っています。