帝京大学病院と患者対応DX「MediOS」
帝京大学医学部附属病院(以下、帝京大病院)は、日々の医療業務の効率化と質の向上を目的に、患者対応DXシステム「MediOS」を導入しました。この取り組みは、特に医療現場が抱える課題に対する新たな解決策として注目されています。
医療現場の課題とは
帝京大病院は、975床の一般病床と39床の精神病床を持つ大規模な病院であり、内科や外科など多岐にわたる診療科を有しています。高度救命救急医療やがん治療の拠点としての役割も担う同院では、医療者による説明の業務負担が年々増加しています。
特に、入院案内や術前説明、検査の内容、麻酔に関する説明など、多くの業務が発生しており、働き方改革が進む中で、医療者の時間的な負担が大きな課題となっていました。急性期の対応が必要な患者が多い同院においては、迅速な治療開始が求められ、限られた時間内での説明業務の効率化が急務であるとされています。
「メディオス」の導入決定の背景
メディオスは、国立大学病院などでの豊富な実績があり、ただのツール導入にとどまらず、病院全体の患者対応を改善できる点が評価されました。官僚的なプロセスを経ず、患者やその家族が医療理解を深めるための効果的な手段としても機能することが期待されています。
帝京大学が掲げる「患者、そして家族と共にあゆむ医療」という理念に対して、メディオスは医療者の業務効率化だけでなく、患者や家族の理解を深める貢献を果たすことができるのが導入の決め手となりました。
医療現場の変革を進める「MediOS」
メディオスを導入することにより、帝京大病院では、入院案内や術前説明、検査説明などの定型業務を動画でサポートし、より包括的な患者対応を実現します。多診療科の協力を得て、専門的な知見を反映させたコンテンツ制作に取り組むことにより、全国の医療現場でも広く活用できる高品質なコンテンツを提供することが目指されています。
大きな期待を寄せられる「メディオス」
「メディオス」は、患者に対する説明をアニメーション動画でわかりやすく再現し、さらに電子問診や電子同意書など、医療者と患者間の情報をスムーズに流す役割も果たします。これにより、医療者が繰り返す業務を軽減し、患者のタスクシェアを促進することが可能になります。
今後の診療報酬の改定にも関連し、メディオスが10種類以上の患者向け動画を迅速に運用できる体制をサポートすることが期待されており、実際の運用状況や患者の理解度を定量的に把握することができるレポート機能も充実しています。
河野先生の思い
帝京大学医学部附属病院の整形外科科長であり医学部長でもある河野博隆先生は、メディオスの導入に関して次のように述べています。「医療の効率化が進む中で、特に繰り返し行われる説明業務の負担を軽減する必要があります。医療現場においても動画による説明の導入は急務であり、明確な改善効果が期待されます。」
今後、帝京大学病院はメディオスを通じて医療者と患者の双方向なコミュニケーションの実現を目指し、医療現場のデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいく方針です。患者の理解度が向上し、満足度が上がることこそが、同院が目指す医療の質そのものなのです。