株式会社Phoxterの新たな挑戦
2023年10月、株式会社Phoxterは、大阪府茨木市に新しいR&Dセンターを設立しました。このセンターは、物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための拠点です。Phoxterは、東急不動産株式会社およびNTTコミュニケーションズ株式会社と連携し、先進的な自動化技術の実証実験を開始しました。
R&Dセンターの役割
R&Dセンターは、物流業界が抱えるさまざまな課題に対処するための自動化ソリューションを開発し、検証する場所として機能します。具体的には、自社開発の自動搬送ロボット(AMR)をはじめ、カートン搬送ロボットやフォークリフトなどの自動化機器を活用して、より効率的な物流プロセスの構築を目指します。
背景とニーズ
物流業界では近年、人口減少や「2024年問題」と呼ばれる課題が顕在化しており、より効率的な倉庫運営の必要性が高まっています。特に「2時間ルール」への対応が求められる中、PhoxterはR&Dセンターを通じて、物流業務の効率化や省人化を工夫しています。これを実現するため、ローカル5GやsXGP通信といった新通信技術を用いた実証実験も行っています。
自社製AMRの開発と展望
新しい通信技術を取り入れたAMRの開発も進められています。これによって、500台以上のロボットを効率よく管理し、群制御システムの構築が可能になります。単にAMRの数を増やすだけでなく、スマートな運用が可能となるのです。
物流業界との連携
R&Dセンターは、同じくLOGI‘Q南茨木に進出している他企業との協力体制を強化しています。実証実験の結果をもとに、物流DXを進めるプロセスを共にしていくことを目指します。
未来への展望
今後Phoxterは、東急不動産およびNTTコミュニケーションズと共に、さまざまな物流自動化ソリューションを市場に提供することを目指します。2024年9月17日からは、このR&Dセンターの見学も可能となり、興味を持つ企業や関係者に向けた情報提供を行います。
見学情報
基本的に、R&Dセンターは月曜日から金曜日まで見学可能です。物流自動化や工場自動化を検討する企業にとって、貴重な体験となるでしょう。見学希望者は、Phoxterの営業担当または公式ウェブサイトからのお問い合わせをお勧めします。
株式会社Phoxterについて
Phoxterは2017年に設立され、2,000台を超えるAMRを導入してきました。大阪府豊中市に本社を構え、物流プロセスのデジタル化を推進している企業です。今後も物流業界の進化に寄与することを目指しています。