新時代の資産デジタル化へ向けて
株式会社IndieSquareは、ビットコイン開発の先駆者であるBlockstream社が開発したレイヤー2ソリューション「Liquid Network」上で、RWA(Real-World Assets)の発行に関する研究開発を開始した。この取り組みは、日本企業向けのRWA発行と運用機能を提供することを目指し、既存の資産をデジタル化して効率的に運用することを可能にする。
RWAとは何か?
RWAは、売掛債権や不動産持分といった現実の資産や権利をデジタル化し、ブロックチェーン技術によって発行・移転・管理を行う仕組みである。このアプローチは、高い価格変動が懸念される暗号資産を新たに発行する方法とは異なり、安全で透明な運用を目指すものである。
Liquid Networkの選択理由
IndieSquareがLiquid Networkを選んだ理由は、実務運用に対応した技術の安定性にある。具体的には、以下のような特徴が挙げられる。
- - 発行実績と低手数料: Liquid Networkは数多くの金融資産がすでに発行されており、低手数料である点が魅力的だ。2025年の段階で、Liquid上でのトークン化された資産の価値が4,500億円を超えている。
- - 秘匿トランザクション: プライバシーに配慮した取引が可能で、発行者は全履歴を透明に管理しつつ、外部に送金額を漏らさない仕組みが備わっている。これは、金融資産のトークン化において重要な機能であり、顧客の情報保護にも寄与する。
- - Blockstream AMP: Blockstreamの資産管理プラットフォームのAPIを通じて、高度な権限設計や内部統制が容易に実現可能である。
企業にとっての利点
IndieSquareは、ビットコイン圏でのRWA発行がもたらすメリットを強調している。その一例が、次のような点だ。
- - 市場アクセスと流動性: ビットコインに対応した取引所との接続が容易で、投資家に対する認知度を活かして資金調達の選択肢を広げることができる。
- - 長期の予見可能性: ビットコインの歴史的な安定性を背景にした中長期的な計画が立てやすくなる。
- - BTCトレジャリー企業との親和性: 増えているビットコインを保有する企業との連携がスムーズに行える。
共同検証とパートナー募集
RWAの市場規模は2030年までに320兆円、2033年に2,800兆円に達する可能性があるとのレポートがある。日本国内でも、ステーブルコインの正式発行を背景に、RWAの重要性はますます増していくことが予測されている。IndieSquareでは、パイロットプログラムを通じて、運用上の実務論点を検証し、パートナー企業の募集を行っている。
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