山口信和 講演レポート
2019-09-04 11:58:36
元エスティローダー副社長が語る!現代マーケティング論の真髄と顧客思考の重要性
元エスティローダー副社長が語る現代のマーケティング論
2019年8月30日、株式会社 Comfort Zone主催により、元エスティローダーの米国本社副社長・山口信和氏による特別講演が開催されました。このイベントには大学生9名が参加し、マーケティングの基本から現代問題に至るまで多角的な視点で学ぶことができました。
マーケティングの本質とは
講演は、山口氏の言葉で始まりました。彼はマーケティングを「究極的には顧客思考と商品差別化戦略である」と説明し、ここから彼自身の経験則を基にした「Heart of Marketing」に触れました。このフレーズは、マーケティング活動を行う際に必要な心構えを表しています。さらに、彼は「AIDMA」というフレームワークを例に挙げ、知識欲から購入動機に至る移行の過程を示しました。このプロセスが現代において問題視されていることを強調し、顧客が製品を選ぶ理由を明確にすることがマーケターに求められていると述べました。
顧客個々のニーズを理解する重要性
山口氏は、個々の顧客の特性やインサイトを徹底的に理解することが、現在の市場で成功するための鍵であると指摘しました。彼は、ミニコミュニケーションが重要視されるこの時代において、製品やサービスがどのように意味づけられるかが求められると示しました。この観点から、参加者らは彼の意見に興味津々で耳を傾け、随時質問を交わしながら理解を深めていきました。
「世の中を一言で表す」思考法
講演の中で、マーケティングの視点において「世の中を一言で表す」ことの重要性についても語られました。今日の世の中が求めるものがデジタルなつながりであるのか、それともオフラインな対面のつながりであるのか、どちらかを見極める力が求められます。また、デジタルとアナログが交差する「スパイラル現象」についても触れ、この変化に対して柔軟に思考を変えていくことの必要性が語られました。
現代社会の状況を的確に捉えられる人は稀であり、多角的に物事を捉え続けることは必須です。この力を育てるためには、日常的に広告や人々の行動を観察し、その裏に潜む意図を理解することが大切であると結論づけました。
参加者との実践的なディスカッション
講演後、山口氏は自身の豊富な経験をもとに、顧客のモチベーションや動機を生み出すためのマーケティングポリシーについて議論しました。この対話を通じて、参加者は理論だけでなく実践的な知見を得ることができました。
最後に、質疑応答が行われ、参加者からの鋭い質問が飛び交う中、山口氏自身が様々な状況への対応策を考える重要性について語りました。これにより、単なるスキルとしてのマーケティングではなく、思考のフレームワークとしてのマーケティングの在り方に対する意識が高まりました。
株式会社 Comfort Zoneの概要
Comfort Zoneは、一人ひとりのキャリアデザインを支援するために、表情解析や行動解析データを駆使して、個々の成長を可能にするプログラムを提供しています。この講演もその一環であり、積極的に新しい知見へのアクセスを提供する努力を続けています。
会社情報
- 会社名
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株式会社 Comfort Zone
- 住所
- 東京都渋谷区東1-3-1常盤松ロワイヤルハイツ 503
- 電話番号
-
03-5911-9387