社会課題への関心は高まるも、制度理解は追いつかず
2026年3月24日、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(通称JANPIA)が発表した調査結果は、社会課題に対する意識が高まる一方で、関連制度への理解が不十分であることを明らかにしました。調査は、全国の15歳から79歳の男女7,268人を対象に行われ、2025年11月27日から29日にかけてインターネットで実施されました。結果は以下のような重要な発見を含んでいます。
認知・理解のギャップ
調査の結果、約65%の人が「休眠預金」を認知している一方で、「休眠預金等活用制度」を知っているのは約35%、その内容まで理解している人はわずか19%です。このことから、制度名は知られているものの、具体的な内容については理解が不足していることがわかります。また、制度に対して約45%が「共感できる」と回答したものの、約39%は「どちらともいえない」としており、理解が不十分なため評価を留保している層も多いことが示されています。
信頼形成の課題
制度に対する信頼度も約37%にとどまっており、「使い道が不透明」といった声が多く寄せられています。制度への信頼が不足している理由の一つは、支援先の選定基準が不明確であることです。従って、透明性や情報の公開を強化する必要性が求められています。また、参加者からは「子ども・若者への支援」や「行政が支援できない地域へのサポート」など、具体的な期待も寄せられています。
公的支援の不足感
56.6%の回答者が「公的制度の支援が十分に行き届いていない」と感じており、特に若年層(20代以下)ではその実感が顕著です。参加経験に関しては、NPO等への参加意向が35%にとどまっていることから、社会課題に取り組むことには高い評価がある一方で、実際の参加には繋がっていないという現実が浮き彫りになりました。
SNSの影響
調査結果からは、情報収集の経路としてSNSの影響が大きいことも明らかになりました。若者が社会課題を知るきっかけとして、SNSが重要な役割を果たしていることが示唆されます。これにより、社会課題の認識が高まりつつあるものの、その裏には制度や取り組みに対する理解不足が横たわっています。
課題の総括
調査を通じて、社会課題への関心が高まる中でも、それらを支える仕組みや制度への理解が十分に浸透していない現状が浮き彫りになりました。公的制度の限界が認識される一方で、民間公益活動への評価は高く、その存在が支援の広がりに寄与する可能性があることが期待されます。今後、この制度に対する透明性を高める取り組みが進むことで、より多くの人々が制度を理解し、支持するようになることが期待されます。
JANPIAの役割
理念に基づき設立されたJANPIAは、経済界や民間公益セクター、アカデミアと協力し、持続可能な社会作りに貢献することを目指しています。休眠預金等活用制度は、こうした社会課題の解決に向けて重要な役割を担っており、制度への理解が深まることで、より多くの支援が必要な人々の助けになることが期待されています。
詳しい調査結果や制度の詳細は、JANPIAの公式ウェブサイトで確認できます。