この度、株式会社日本旅行と将来宇宙輸送システム株式会社(ISC)は、誰もが宇宙旅行を楽しめる未来を目指すべく業務提携契約を締結しました。この協力は、2020年代の宇宙旅行の実現に向けた新たな一歩となります。
日本旅行の宇宙事業への取り組み
日本旅行は、1905年の創業以来、様々な旅行サービスを提供してきました。しかし、最近では宇宙旅行に関わる事業にも力を入れており、2020年には宇宙専門の部署を新設しました。このスピリットは地域活性化や教育の分野にも波及しており、地球から宇宙への安全で快適な旅行体験の提供を目指しています。
ISCのビジョン
一方、ISCは文部科学省のSBIRフェーズ 3事業に選ばれ、2028年までに人工衛星打上げ用の再使用ロケットの開発に注力しています。『毎日、人や貨物が届けられる世界』というビジョンのもと、宇宙の往還を可能にするシステムの構築を目指しており、その考え方は宇宙旅行の発展にも大きく寄与するものです。
宇宙旅行の現状
現状、宇宙旅行は非常に限られた人々のみが体験するものでしたが、両社の協力によって、2030年代には「誰もが行ける宇宙旅行」を実現するための具体的なようわを進めることが期待されています。展示会やニーズ調査などを通じて、宇宙旅行をより身近なものとする取り組みが行われます。
具体的な取り組み
1.
展示会への出展:両社は宇宙業界の展示会や「ツーリズムEXPO」にも出展し、宇宙旅行に関する情報を広く発信していきます。
2.
ニーズ調査:宇宙旅行の先行予約に関する調査も始め、日本旅行との共同実施で規模拡大を目指します。
3.
商品化検討:旅行商品の開発においても、日本旅行の豊富な経験とISCの技術を融合し、より具体的な商品化の検討を進めます。
トークセッションの開催
また、2024年9月26日から東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024」では、両社の取組を発表するトークセッションが行われる予定です。ここでは、2040年代に運航される予定の再使用型ロケット「ASCA3」のモックアップが初披露され、多くの参加者に驚きと興奮を提供します。
会社概要
日本旅行は、伝統ある旅行会社でありながらも常に新しい挑戦を続けています。宇宙事業推進チームは、人と宇宙を結ぶ架け橋として地域振興や教育活動にも積極的です。ISCもまた、高頻度宇宙輸送を展望し、次世代の宇宙ビジネスを切り開こうとしています。
両社のこれからの活動には、多くの期待が寄せられています。私たちの知らない宇宙への旅が、いずれごく普通のことになる日も近いかもしれません。