柏市のフレイル予防が統計表彰で特別賞受賞！地域協力の賜物

柏市がフレイル予防で特別賞を受賞！

千葉県柏市が健康寿命を延ばすためのフレイル予防事業を推進し、その成果が「Data StaRt Award～第10回地方公共団体における統計データ利活用表彰～」で特別賞を受賞しました。この表彰は、総務省統計局が主催し、全国の自治体によるデータ利活用の取り組みを評価するものです。柏市は、千葉県内の自治体として初めての受賞を果たすこととなりました。

フレイル予防の取り組み

柏市のフレイル予防に向けた具体的な取り組みの一環として実施されているのが、「フレイルチェック」と「かしわフレイル予防ポイント制度」です。これにより、参加者の健康状態を把握し、効果的な予防策を講じています。また、健診や医療、介護データを駆使してプロジェクトの効果を検証した結果、フレイル予防に参加した人々は年間介護給付費が低下する傾向にあり、実際に経済的な効果も確認されました。これにより、事業費を上回る削減効果が見込まれているのです。

特に注目すべきは、30代以下の若者を含む18歳以上に対象を拡大した「かしわフレイル予防ポイント制度」です。この制度はスマートフォンアプリ「かしわ健康アプリ『ワニFit』」を通じて、より多くの市民が健康づくりを楽しみながら実現できる仕組みとなっています。アプリを通じて健康的な生活習慣を促すことが狙いです。

市民との協力

特別賞受賞は、フレイル予防事業に参加する市民や地域包括支援センター、フレイル予防ポイント制度に登録している団体の協力なくしては成し得なかった成果です。特に、市民ボランティアの「かしわフレイル予防サポーター」はデータの収集や普及啓発に多大な貢献をしており、地域の協力の重要性を再認識させられます。担当者は、「この成果を励みに、今後も市民が健康に取り組める環境作りに尽力していく予定です」と述べています。