薄膜UTセンサー搭載、安全向上
2024-07-04 13:08:09

三菱重工、可燃性ガス環境下で使える「超音波式板厚モニタリングシステム」を受注!薄膜UTセンサー技術で安全性を向上

世界最小・最薄の薄膜UTセンサーで、安全性を向上!三菱重工が「超音波式板厚モニタリングシステム」を受注



三菱重工業は、JFEスチール株式会社から、可燃性ガス発生環境下で使用可能な「超音波式板厚モニタリングシステム」を受注しました。同社が独自開発した世界最小・最薄の薄膜UTセンサー技術をベースに開発された本システムは、これまで困難だった狭隘・湾曲空間での設置を可能とし、引火性物質を取り扱う機器・配管などの保全を大幅に高度化・省力化します。

# 薄膜UTセンサー:世界初!防爆型で高温環境にも対応



本システムは、配管や容器の板厚計測が可能な薄膜UTセンサーと、超音波を送受信する超音波探傷器(パルサースコープ)で構成されています。薄膜UTセンサーは、最長20m程度のケーブルからなり、可燃性ガスが存在する雰囲気下でも設置が可能です。接着剤などで構造物に固定することで、同一部位の板厚変化を最長10年程度にわたって正確に計測できます。

さらに、温度変化に伴う超音波の音速変化に対する補正機能も備えており、200℃までの高温環境においても高い計測精度を実現しています。薄膜の防爆型センサーは世界初の製品であり、原子力・火力発電プラント向けに多数の開発・採用実績があります。

# 超音波探傷器:遠隔監視で安全性を強化



超音波探傷器は、取得したデータをパソコンなどに無線送信できる電波送信器としての機能も備えています。これにより、危険場所に設置されている機器の板厚を遠隔監視することが可能となり、作業員の安全性を大幅に向上させることができます。

# 今後の展望:計測温度範囲の拡大など、機能高度化も推進



三菱重工は、現在、計測温度範囲の拡大をはじめとする薄膜UTセンサーのさらなる機能高度化にも取り組んでいます。今後も、防爆技術を活用した新たなソリューションの提供を通じ、危険場所における検査・モニタリング作業の合理化とプラントの安全性向上に貢献していきます。

# 従来の課題を克服!薄膜UTセンサー技術がもたらす革新



従来の板厚モニタリングシステムでは、狭隘・湾曲空間への設置が困難であったり、高温環境下での使用が制限されていたりと、多くの課題がありました。三菱重工の薄膜UTセンサー技術は、これらの課題を克服し、より安全で効率的な板厚モニタリングを実現しました。

# 安全性と効率性を両立!今後の展開に期待



三菱重工の「超音波式板厚モニタリングシステム」は、高い安全性と効率性を両立する革新的な技術です。今後、様々な産業分野で導入が進むことが期待されます。


画像1

画像2

画像3

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。