プログラミングとジェンダー
2025-03-27 13:21:59

高校生のプログラミング体験にあらわれたジェンダーの壁を考察する

高校生のプログラミング体験にあらわれたジェンダーの壁を考察する



国際NGOプラン・インターナショナルが発表したレポート「GIRLS LEADERSHIP REPORT 2025 彼女たちが拓くデジタルの未来」は、私たちに日本の高校生のプログラミング体験におけるジェンダーの現状を鋭く指摘しています。調査対象は日本の高校生2,000名とその子を持つ親1,000名。結果は、教育の分野における性別による偏りが依然として存在し、特にICT分野において女性が直面する課題を浮き彫りにしました。

このレポートは、2024年度から開始される「PLAN MOVEMENT」の一環として行われ、ジェンダー平等や女性の活躍を促進することが目的です。国際ICTガールズ・デーに合わせてのイベント実施も計画されており、プログラミングにおける男女差を縮める重要な取り組みとなります。

グローバルなジェンダーギャップの現状



2024年6月には、世界経済フォーラムが発表した「グローバル・ジェンダーギャップ・レポート2024」によると、日本は146カ国中118位。特に教育においては72位という結果であり、理系科目を選択する女性の少なさが一因とされています。これを受けて、プランは高校生およびその保護者に対するアンケートを実施し、分析を行いました。

本調査ではプログラミング体験の有無や学習方法、進路希望について分析し、女子は理系よりも文系を希望する傾向にあることが明らかになりました。男子と比べると、女子はプログラミングに関する興味が薄れる傾向も見られ、将来の進路においてもプログラミングを活かした仕事を希望する割合が低いことが確認されました。特に、保護者からの「女だから」といった発言が進路決定に影響を与えていることも指摘されています。

調査結果の分析と提言



専門家たちも今回の結果に注目しています。宮城学院女子大学名誉教授・学長顧問の天童睦子氏は、デジタル教育を充実させることや、女性に対する壁を取り払うためのロールモデル提示の重要性を指摘しています。また、東京大学の板津木綿子教授は、プログラミング学習が社会の理解につながる可能性に言及し、地域社会における機会提供の必要性を提言しています。

2025年に向けたイベント開催



プランは、今後の活動として2025年に「国際ICTガールズ・デー」を設け、女性と子どもがICTに関心を持つ機会を増やすイベントを開催することを計画しています。このイベントは、文系女子学生を対象に、プログラミングやデジタル技術に対する誤解を解消し、興味を持ってもらうことを目指しています。

イベンテ名称は「ICTを味方につけて、私の未来をひらく」。日時は2025年4月24日、場所はP.O.南青山ホールです。教育機会を均等化し、女性の進出を支援するこのような取り組みが今後の日本のデジタル社会にとって重要です。

まとめ



プラン・インターナショナルは、これらの取り組みを通じて、ジェンダーに起因する障壁を取り除き、教育の平等を実現しようとしています。デジタル分野における活躍の場を広げるためには、教育機会の均等化が不可欠です。これからの取り組みを通じて、次世代が自由に選択できる未来を築いていくことが期待されています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
住所
東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22サンタワーズセンタービル10階
電話番号
03-5481-6100

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。