世界最大級の求人サイト「Indeed」は、日本市場において仕事探しが活発になる時期を分析しました。この調査は、2022年から2024年のデータを元に行われ、約50の職業に対する求職者の検索傾向を明らかにしました。
調査結果によると、1月から検索数が急増し、ピークは3月に達します。これは多くの企業が4月から新年度を迎えることから、求職者は年明けから転職活動を開始する傾向にあることを示しています。特に「事務」「医療関連」「ドライバー」「営業」などの職種でこの傾向が顕著でした。3月には人事発表が行われる企業も多く、これを受けて転職を考える求職者も増加します。この時期には、適性のある求職者を見つける絶好のチャンスが企業にとって訪れるのです。
一方で、飲食業界においては異なる傾向が見られ、検索数のピークは5月に来ます。これには学生がアルバイトを探し始める新学期に伴う要因が影響を与えています。大学生は新入学や進級により、履修科目が確定した後にアルバイトを探すことが多く、この時期に求人数が増加するのです。したがって、求人数や応募が活発になるこのタイミングを逃す手はありません。
今回の調査結果は企業に向けた重要なインサイトとなりえます。1月から3月というピースな転職活動の時期を見越して、積極的な採用活動を実施することが求められます。特に今年から新たに取り組む企業や求職者へのアプローチが重要です。
Indeedは、求職者が多く訪れる求人サイトとして、約5億8000万件以上のプロフィールが登録されています。実際に350万以上の企業がこのプラットフォームを利用して新しい従業員を見つけています。このデータをもとに、企業はより効果的な採用戦略を練り、今年の相手求職者との出会いを最大限に活かしてほしいと思います。