英国発「エネチェンジ」が日本初の電力自由化サポートサービスを開始

電力自由化をサポートする新サービス「エネチェンジ」

この度、英国ケンブリッジ発の電力比較サイト「エネチェンジ」が、日本初となる電力自由化対応のサービスを正式に提供し始めました。2016年4月に小売電力の全面自由化が実施される中、消費者が自分に合った電力会社を選ぶ新たな選択肢が登場したことになります。

電力自由化の背景

日本における電力自由化は、大きな変革の一つです。これにより、一般家庭でも自由に電力会社を選ぶことができるようになり、今後は様々な料金プランが登場すると期待されています。ただし、この料金プランの増加は、消費者にとっては選択が難しくなるという課題も生じさせています。特に、ガスや携帯電話とのセット割引など、料金プランの多様化が進む中で、どのプランが最もお得なのかを見極めるのが大変困難になると予想されています。

英国では、同様の自由化が進んでおり、そこでの事例によれば約44％の消費者が、オンラインの比較サイトを利用して電力会社を選択しています。このような背景を受け、日本でもエネチェンジがその役割を担うことになりました。

エネチェンジの特長

「エネチェンジ」は、複数の電力会社の料金プランを一覧表示し、オンラインで簡単に切り替え申し込みができるサービスを提供します。消費者は、自分の生活スタイルにあった電力料金プランをスピーディーに選べるようになります。また、電気料金の節約だけではなく、ガス、携帯電話、インターネットなどとのセット割引を含めた「実質節約金額」を算出し、更にお得に利用できるプランを提案しています。

参画する電力会社

現時点でエネチェンジ上で比較可能な電力会社は、10社を超えています。これには、東京電力や関西電力、大阪ガスなど、日本の主要な電力会社が名を連ねています。今後も新たな料金プランが発表され次第、随時サービスに追加されていく予定です。

このように、エネチェンジは電力会社選びをよりスムーズに行えるよう工夫されています。例えば、2015年12月の電気料金が22,000円の4人家族を例にすると、最適なプランを選ぶためのシミュレーションも行われます。

「エネチェンジ」の運営とサービス内容

エネチェンジは、東京都墨田区に拠点を置く株式会社エネチェンジが運営しています。同社は、2015年に日本法人として独立し、以来、電力自由化を支援するための比較サイトを開発してきました。累計450万人以上の訪問者がこのサイトを利用しており、平均年間約13,000円の節約プランを提案しています。さらに、電気使用量に関するビッグデータを活用し、独自の料金シミュレーションアルゴリズムを構築しています。

まとめ

電力自由化が実現することにより、消費者は自分に最も合った電力会社を選べる時代を迎えました。エネチェンジは、その過程を手助けするための重要なサービスとして位置付けられています。公平で中立な電力選択のために、エネチェンジは今後も多様なプランを提供し続け、消費者の快適なライフスタイルを支援することでしょう。