事業承継ファンドが昭栄堂へ
2025-03-03 11:41:36

事業承継ファンドが宮崎県の昭栄堂と提携し新展開へ

事業承継ファンド「Pride Fund」と昭栄堂の提携



事業承継が大きなテーマとなる中、株式会社J.フロント リテイリング(以下、JFR)、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)、ならびにイグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ(IGPVP)の3社が設立した事業承継ファンド「Pride Fund」は、宮崎県の菓子製造販売会社「お菓子の昭栄堂」の株式を取得しました。これは本ファンドにとって初の投資案件となります。

事業承継の背景



3社は昨年3月に「Pride Fund」を立ち上げ、事業承継に課題を抱える全国の中小企業を探し始めました。特に、地域に根ざした中小企業を重視し、食文化を中心に情報を収集。地元の金融機関からの仲介情報や、企業からの直接的な相談を通じて、本ファンドがどのように支援できるかを精査してきました。

昭栄堂は、1901年に創業し、宮崎県都城市に位置する歴史ある菓子ブランドです。2007年に家業を継いだ現在の代表取締役、遠武憲明氏は、企業の法人化を進め、卸売り拡大に取り組んできました。しかし、さらなる成長には経営管理体制の強化と人材の拡充が必要だと感じていました。こうした背景から、Pride Fundが昭栄堂の成長に寄与できるという判断に至りました。

昭栄堂の魅力



昭栄堂は、長い歴史を持ちながらも、新たなチャレンジを続けています。和菓子だけでなく、洋菓子にも力を入れ、特に「九州純バタークッキー」や「菓心なごみ」シリーズは、広く顧客から支持されています。自然の素材を活かした味わいは、消費者から高い評価を受けています。

支援の方向性



「Pride Fund」は、昭栄堂への支援を通じて、以下のような取り組みを進めていく計画です:
1. JFRが持つ全国的な販路を利用し売上を増加させる。
2. 既存商品のリブランディングを通じて、新しい販売チャネルを開拓する(新パッケージデザインやギフトセットの提案など)。
3. 昭栄堂の強みを生かして新商品の企画・開発を行う。
4. 経営管理体制の強化や人材の充実に努める。

これらの支援を行うことで、昭栄堂が九州の代表的な銘菓メーカーとして飛躍し、持続可能な成長を目指します。

地域経済への貢献



この出資は、事業承継を通じた経営革新を実現するために、JFR及びIGPVPのネットワークを利用する重要な位置づけを持ち、地域経済の活性化および日本企業の競争力強化に寄与することが期待されています。また、本ファンドは30億円程度の規模を持ち、幅広い地域中小企業の事業承継をサポートする体制を整えています。

まとめ



今後、Pride Fundと昭栄堂の関係がどのように発展していくのか、地域経済にも注目が集まります。「Pride Fund」は、地域の中小企業に新しい風を吹き込み、持続的な発展を後押しすることで、日本の食文化や地域の魅力をさらに引き出していくことでしょう。地域に根ざした事業の成長に向けた取り組みが、今後も続けられることを期待しています。


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会社情報

会社名
J.フロント リテイリング株式会社
住所
港区港南1-2-70品川シーズンテラス21階
電話番号

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