株式会社ペイロールの社内AIハッカソンの成功
株式会社ペイロール(東京都江東区)が全社員を対象に開催した「PAYROLL AIマスターズ HACKATHON 2025」が、参加者の積極的な取組みにより成功裏に終了しました。このハッカソンは、AI技術を用いたアイデア創出とその実用化に向けた活動として位置づけられ、参加者たちは自己の技術力やクリエイティビティを活かして新たな提案を行いました。
ハッカソンの実施概要
本ハッカソンは2025年9月16日から10月10日までの約三週間にわたって行われ、全国5拠点から約600名の社員が参加しました。年次や役職によってAIによるチーム振り分けを行い、129チームが立ち上がりました。テーマは「生成AIの業務活用」であり、各チームは独自の視点からアイデアを紡ぎ出すことに挑戦しました。
予選を通過した6チームが10月20日に行われた決勝で発表を行い、各チームは限られた5分の時間の中で自己のアイデアの魅力を伝えました。このプレゼンでは、プロトタイプのデモや業務での適用のポイントが強調され、質疑応答では熱い議論が交わされました。高い表現力と実現可能性が審査員に評価され、称賛の声が多く上がりました。
受賞チームとその成果
プレゼンテーションの質の高さから、予定していた表彰に加え、準優勝や複数の入賞が決定されました。以下はその詳細です。
高機能な会議予約システムにより組織の会議調整業務を効率化。拡張性の高い機能を持つ。
AIを利用したリスク分析および業務改善の提案。
仕様変更の概算提示と他社事例の検索機能向上による業務の効率化。
- スーパー人事くん:社内規程から情報を抽出し、間接工数の削減に寄与。
- Payroll Employee Rules and Regulations:社内の規程や申請手順の確認を効率化。
- CEO Intelligence:社長の過去データをもとに経営思考を形成し、AIとして具現化。
今後の取り組み
ペイロールでは、このハッカソンで得た知見を生かして本格的な社内AI研修プログラムの実施に乗り出します。受講にかかる費用は企業が全額負担し、修了者にはプロジェクト参加などの優先的な機会を提供する予定です。このプログラムには332名が応募し、全員が受講できるように枠を拡張予定で、社内全体のスキル向上を図ります。
株式会社ペイロールについて
1989年に設立された株式会社ペイロールは、主に大手企業向けに給与計算業務のBPOサービスを展開しています。現在、260社112万人以上の給与計算業務を受託し、クライアントに特化した複雑な給与計算に対応した独自開発のクラウド人事給与ソフトとBPOサービスを統合した「HR BPaaS」を提供しています。未来の人事部門がより戦略的な業務に専念できる環境づくりを支えるソフトインフラ企業として、業界内での存在感を高めています。
このハッカソンを通じてペイロールは、持続的な成長とDX推進に向けて新たな一歩を刻んでいます。今後の取り組みがどのような成果をもたらすか、注目が集まります。