亜細亜大学硬式野球部が実施した認知症教育
2023年1月24日、亜細亜大学の硬式野球部において、約80名の学生を対象とした「認知症教育の出前授業」が行われました。この授業は、株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるメディカル・ケア・サービス株式会社が担当しました。この活動は、大学からの要請に基づき、プロ野球選手を目指す学生たちが技術向上に加え、社会問題にも関心を持つよう促すために実施されました。
認知症についての理解を深める
授業では、実際にどのような状況で認知症が発生するのか、また日本の高齢者人口についての具体的なデータを伝えました。学生たちは、認知症に関する知識を深め、自分の大切な人が認知症になる可能性を考えさせられるきっかけとなりました。特に3.6人に1人が認知症であるという現実を知ることは、学生たちに大きな衝撃を与え、自分ごととして捉える感覚を促しました。
不安を安心に変える方法
また、授業では認知症の方が直面する「不確かさ」と「不安」の問題に関しても議論が行われました。記憶力が低下することで、毎日の生活において不安を抱えることが多い認知症の方々。学生たちは、どういった声かけや対応がその不安を和らげ、安心を提供できるのかを真剣に考えました。これにより、今後の社会で自分たちがどのように関わっていくことができるのかを理解し、考える機会となったのです。
能動的な「認知」の重要性
授業の中では、「認知は能動的に」とのメッセージが強調されました。街中で困っている人を見かけた際に、学生たちに声をかけることの重要性が語られ、自分から行動する姿勢が大切であることが伝えられました。これに対して、多くの学生が今後の自分の行動について新たな視点を得たようです。
学生たちの感想と今後の行動
授業を受けた学生たちは、さまざまな感想を述べました。自身の祖父母とのコミュニケーションの重要性を再認識し、この学びを家族や友人と共有したいという意欲を示しました。また、介護業界に対する理解を深め、そのイメージを変えるような広報活動を行いたいと考えている学生も多く見受けられました。行動を変えることへの期待感が高まり、自分自身ができることを探し始めようとしています。
認知症基本法と「共生社会」を目指して
メディカル・ケア・サービス株式会社は、「認知症を取り巻く社会環境を変革する」というミッションを持ち、これまでも小・中・高校生を対象にした認知症教育を続けてきました。2024年からは「認知症基本法」が施行され、さらなる教育活動の拡大が予定されています。メディカル・ケア・サービスが目指すのは、認知症に対する偏見をなくし、誰もが居心地良く過ごせる社会の実現です。
講師の紹介
出前授業の講師を務めた杉本浩司氏は、介護福祉士としての経験を生かし、認知症教育においても高い評価を得ています。講演回数1300回以上、聴講者数は7万人を超えた実績を持ち、さらなる認知症教育の普及に寄与しています。
この授業を通じて、亜細亜大学の学生たちが認知症について深く考え、行動を変えるきっかけとなり、多くの人々に影響を与えることを期待します。これからの社会において、若い世代の考える力がますます重要視されることでしょう。