STATION Aiの共創チームが「IGNAS」に採択される
プログラムの背景
最近、不動産業界では人口減少やリーダーシップの変化、建築費の上昇などが影響し、多くの企業が投資回収を最優先に考えがちです。この結果、周囲にある施設は「金太郎飴化」が進み、特色を失っていく傾向があります。このような似通った施設の多くは、開業時は賑わっていても、その後は来場者数が減少しやすい状態にあるのです。特に、イベント時には人が集まるものの、平日は閑散とする事例は多く見受けられます。
地域にしっかり根づくことなく新たな競合施設が登場すると、元々の集客力や持続力もあっという間に失われてしまいます。これが「負動産」と呼ばれる現象なのです。スポーツ施設や観光拠点のように集客効果の高い場所でもこの課題は避けられず、イベントだけでなく、日常的な利用をどうにつなげるかが大きなテーマとなっているのです。
このような課題を解決するためには、運営主体だけで責任を持つのではなく、地域の多様なプレーヤーと共に活動する仕組みが必要です。施設の価値は完成後も継続して更新され、地域の担い手が育ち、施設と街とが共に成長していくことが理想だと考えています。
「IGNAS」プログラムは、こうした背景を理解し、当社の取り組みに共通する部分が多いため、参加を決定いたしました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、IGアリーナ周辺の地域とアリーナとの接点を創出し、双方を結ぶ仕組みを作ることを目指します。具体的には、次のような取り組みを行います。
- - 地域プレーヤーの調査とデータベース化
- - 地域共創コミュニティの形成
- - 来場者が地域情報に接できる可変型ポップアップ拠点の設置
- - 近隣大学との連携による運営体制の構築
- - 人流データの取得と分析による再訪促進の検証
このプロジェクトを通じて、以下の3つの循環を創出することを目指しています。
1.
地域に出店者が増える循環
来場者がポップアップ拠点で出店者とつながることで、出店側へと進む人々が現れ、地域内の関係人口が広がります。
2.
来場者が増える循環
来場者が地域の魅力を知ることで、興行がない日でも訪問が増え、その体験が地域やアリーナへの愛着につながるでしょう。
3.
支援者が増える循環
学生がポップアップ拠点の運営に関わることで、地域に愛着を持った人が育ち、地域に還元される流れが生まれます。
これらの循環が同時に進行することで、アリーナと地域両方の価値を継続的に更新する基盤をつくります。
共創チーム体制
本プロジェクトは、STATION Ai「街づくり・不動産活用ギルド」に関わるメンバーを中心に構成される共創チームで進められます。station株式会社が代表企業として、プロジェクト全体を統括し、共創体制の構築と地域プレーヤーの巻き込みを担います。
他の参加企業の役割も明確に設定されており、各社が特定の役割を果たしています。
今後の展望
最終審査会は2026年4月28日に開催され、以降の実証実験や共創方針を決定する予定です。また、今夏にはデモデイを行う計画もあります。
この「IGNAS」プログラムは、アリーナとその周辺地域の課題解決や活性化を目指すものとして、多くの企業が参加しており、新たな価値の創出に向けた挑戦を続けています。地域の未来を共に築く本プロジェクトに、多くの期待が寄せられます。