界 宮島の魅力が詰まった新客室「海霧の間」
星野リゾートが2026年の夏に広島の宮島エリアにオープンする温泉旅館「界 宮島」。この宿泊施設の特徴は、全室が瀬戸内海の美しい景色を望むことができることです。中でも注目は、ご当地部屋として名付けられた「海霧(うみぎり)の間」です。この客室は、瀬戸内海に特有の現象である海霧をモチーフに設計されています。
「海霧の間」の特徴
「海霧」とは、温かい湿気のある空気が冷たくなった海面に触れることで発生する霧のことで、瀬戸内地域では特に多く見ることができます。この幻想的な自然現象をイメージした「海霧の間」は、客室全体でその美しさを表現しています。
1. 特等席のロングソファとグラデーションカーテン
窓辺にはロングソファが設置されており、まるで海のすぐそばにいるかのような絶景を堪能できます。このソファの周りには、海霧を想像させるグラデーションカーテンがあり、部屋と景色が一体感を持つ演出がされています。
2. 地域の工芸品を使用したインテリア
照明には、香川県で採れる高級石材「庵治石」を使用して作られた「庵治ガラス」が採用されており、その蒼色は穏やかな瀬戸内海を彷彿とさせます。また、壁面には左官仕上げによるグラデーションが施され、海の色が美しく表現されています。
3. 福山デニムのクッション
ソファには、広島県福山市で生産される高品質な福山デニムを使ったクッションが配置されています。このデニムは、江戸時代から受け継がれてきた技術を基に、美しい色合いと深みのある藍色を醸し出しています。
4. 瀬戸内の文化が息づく家具
室内には、漁師の「魚籠」を模したテーブルがあり、瀬戸内の風景と調和を図っています。寝台の背景には、広島県大竹市で400年以上の伝統を誇る「大竹和紙」が使われており、部屋を優しく照らす効果もあります。
「界 宮島」の温浴体験
客室の他にも、「界 宮島」では温浴施設も充実しています。最上階には大浴場が設けられ、そのお風呂からは瀬戸内の美しい景色を一望できます。また、古くから伝わる「石風呂」を再現した温浴空間もあり、地域の歴史を体感できる仕掛けとなっています。
施設概要
- - 施設名: 界 宮島
- - 所在地: 広島県廿日市市宮島口西一丁目
- - アクセス: JR宮島口駅、広電宮島口駅より車で5分
- - 客室数: 54室
- - 付帯施設: 大浴場、食事処、ショップ等
- - 延床面積: 7,830.70平米
- - 開業日: 2026年夏予定
- - 予約開始: 2026年春予定
「界 宮島」は、単なる宿泊施設ではなく、瀬戸内の海に包まれた特別な体験を提供します。地域の文化や自然を五感で感じられるこの新しい旅館での滞在を楽しみにしたいものです。