株式会社JTBが岩手県との包括連携協定を締結したことが発表されました。この協定は、両者の資源を最大限活用し、地域の活性化や県民サービスの向上、さらには持続可能な地域社会の築くことを目指しています。2月17日(月)に締結された協定には、観光振興や復興支援、移住促進など複数の分野での共同取り組みが含まれています。
連携協定の背景と目的
JTBは、これまでにも岩手県が進めるさまざまなプロジェクトに協力してきました。特にコロナ禍における緊急経済対策や三陸防災復興プロジェクトなど、観光だけでなく多岐にわたる分野で連携を深めてきました。今回の包括連携協定は、それらの取り組みをさらに強化し、地域の新たな価値創造につなげるものです。
具体的な取り組み内容
1. 持続可能な観光地域の振興
JTBは、地域振興と環境保全を目的とした「JTB地球いきいきプロジェクト」を通じて、観光と清掃活動を融合させた取り組みを進めていきます。特に県内の大学生や高校生を対象とした観光事業計画コンテストを実施し、観光の未来を担う人材育成を図ります。また、スポーツや文化イベントに関する情報発信も強化していきます。
2. 復興及び危機管理の支援
これまでの経験を活かして、JTBは復興支援のためのプログラムやイベントの周知を行います。震災に関する学習プログラムのブラッシュアップにも協力し、各種イベントでの県産品PRも支援します。災害時の職員派遣や避難者への支援も行い、地域の安全を確保するための取り組みを進めます。
3. 移住・定住促進
JTBは、岩手県の移住施策に関する情報発信や交流事業を通じて、関係人口の創出を目指します。ふるさと納税を活用し、地域住民とのつながりを強化していく方針です。
4. ワーク・ライフ・バランスの推進
地域での働き方改革を支援するための取り組みに参加し、女性の活躍やダイバーシティの推進についても情報提供を行います。県との連携を強化し、地域全体での働き方の見直しを促進します。
5. 健康増進、結婚及び子育て支援
JTBは健康増進プログラムへの協力を強化し、がん検診の受診率向上を目指します。また、結婚支援や子育て支援のための施策についても情報提供を行います。
6. その他の地域活性化支援
地域社会の活性化や県民サービス向上に向けた取り組みを進め、サステナビリティの推進に関する協力も行います。
この新たな連携協定に基づく取り組みの具体的な内容は、今後、岩手県の担当部門と調整しながら進めていく予定です。協定締結により、JTBと岩手県が共に未来を見据え、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行う姿勢を示しました。
お問い合わせ先
一般の方からの質問については、JTB盛岡支店(019-651-7474)までご連絡ください。営業時間は9:30から17:30までで、土日祝は休業しております。