梅田の新たなクラフトビール『梅田木立』の誕生
大阪梅田のランドマークである「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」において、ユニークな産学連携プロジェクトが進行中です。この取り組みは、京都芸術大学、阪急阪神不動産、CRUST JAPAN、日本ビジネスシステムズの4者によるもので、廃棄されるコーヒー抽出後の豆かすをアップサイクルし、新たなクラフトビール『梅田木立』が誕生しました。
アップサイクル・クラフトビールの背景
このプロジェクトでは、梅田ツインタワーズの入居企業の従業員専用レストランで排出されるコーヒー豆のかすを再利用し、ビールへと生まれ変わらせることを目指しています。これによりコーヒーの無駄を省き、廃棄物の削減と資源の循環を実現することが期待されています。特に注目すべきは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する取り組みであり、特に「目標12:つくる責任 つかう責任」を意識しての活動です。
商品情報と販売について
『梅田木立』の正式な提供は2024年11月5日から始まる予定で、お値段は850円(税込)。このクラフトビールは330mlの瓶で、アルコール度数は4.5%。ビールの製造を担うハートピア社は、コーヒーの風味を生かしつつ、飲みやすさを追求したバランスの良い醸造を目指しました。味わいにはコーヒーの苦みが残りつつも、すっきりとした口当たりが特長です。
各社の役割と取り組み
このプロジェクトにおいて、阪急阪神不動産は中心的な役割を果たし、新たなオフィス環境の提供にも力を入れています。また、CRUST JAPANは廃棄予定の素材を活用したフードテック企業として、ビールの開発においても豊かな経験を活かしています。日本ビジネスシステムズは、提供されるコーヒー豆のかすを適切に集める役割を担い、京都芸術大学は学生たちによるデザインコンテストを通じて、商品ラベルやプロモーション素材の制作に寄与しています。
未来への期待
『梅田木立』は、飲み物として楽しむだけでなく、廃棄物削減への意識を高め、環境に優しい選択を提供するものです。このような取り組みを通じて、従業員たちが誇りを持って働ける環境作りを目指し、今後も更なるSDGs達成に向けた活動が期待されます。新たなクラフトビール『梅田木立』が持つ可能性は、未来に向けた挑戦の象徴と言えるでしょう。