劇場やコンサートホールのクローク有料化に関する最新調査結果

文化施設の運営やコンサルティングを手掛けるサントリーパブリシティサービス株式会社（SPS）は、関東地方の公演鑑賞者を対象に、クロークの有料化についてのアンケート調査を実施しました。今回の調査では、1,035名の鑑賞者から得た意見をもとに、クロークサービスの有料化に対する意識や希望するサービス内容について詳細をまとめました。

有料クロークへの前向きな意見

今回の調査結果から、従来無料で提供されているクロークサービスについて、約50.4%の鑑賞者が有料化に前向きな態度を示していることが分かりました。特に、30代男性の約68.1%が利用したいと考えている点は興味深い結果です。この背景には、利便性を重視する現代の鑑賞者のニーズが反映されています。

調査対象者に対し、有料クロークの料金を尋ねたところ、約60%が500円以上の価格設定でも納得する意向を示しました。中央値で見た場合、500円が最も多くの鑑賞者にとって受け入れられる価格とされています。このことから、クロークの有料化を進める際には、利用者層のニーズに応じた柔軟な価格設定が求められることが明らかとなりました。

スムーズな鑑賞体験を求める声

有料クロークに関連して、最も希望される付帯サービスについても調査されました。その結果、「オンライン事前決済サービス」が35.2%と最も多く支持され、次いで「優先入場ができる荷物預かり」が35.0%の支持を得ました。これは、利用者がスムーズに公演を楽しむための利便性や快適さを求めていることを示されています。

特に、非日常的な体験を求める劇場やコンサートホールの来場者にとって、こうした付帯サービスは大変重要です。運営側としても、これらのサービスを通じて効率よくお客様に対応できるメリットがあるでしょう。

今後の運営方針

今回の調査結果を受けて、SPSは今後も公演鑑賞者からのフィードバックを重視し、文化施設の運営向上に働きかけていく意向を示しています。定期的なアンケート調査を通じて、利用者の声を反映したサービス改善を図り、より快適で満足度の高い鑑賞体験の提供に努めてまいります。

SPSでは、調査結果に関する詳細やクロスデータの活用方法について、関心を持つ方々からのお問い合わせを歓迎しています。