株式会社ゼロボードが『Zeroboard for batteries』の認証を取得
東京都港区に本社を構える株式会社ゼロボードが、自動車完成車や蓄電池メーカーに導入するアプリケーション『Zeroboard for batteries(ゼロボード フォー バッテリーズ)』の正式認証を受けたことを発表しました。このアプリケーションは、経済産業省が推進するデータ連携基盤であるOuranos Ecosystem(ウラノス・エコシステム)と相互に接続可能とされ、一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター(ABtC)による認証を取得したものです。
Ouranos Ecosystemとは?
Ouranos Ecosystemは、企業間のデータ交換を円滑に行うための基盤であり、特にサプライチェーンにおける情報の透明性を向上させることを目的としています。この基盤を利用することで、欧州で求められる製品カーボンフットプリント(CFP)に関するデータを有効に連携でき、企業はトレードシークレットを保護しつつ、環境規制への適応を進めることが可能になります。
認証取得の意義
『Zeroboard for batteries』は、すでに自動車完成車メーカーや関連のサプライヤーとの契約実績が多数ありましたが、この認証取得により、さらに品質が保証されたアプリケーションの利用が可能になります。ABtCのガイドラインに従い、CFP算定アプリケーションが安全かつ安定して相互接続されることが確認されたため、顧客には安心してサービスを提供することができるようになりました。
本認証は2025年3月10日から2027年3月9日までの予定で、期間内は継続的なサポートが行われることが期待されています。これにより、顧客は欧州電池規則に基づく正確なデータを利用した業務支援を受けることができます。
環境意識の高い未来に向けた取り組み
『Zeroboard for batteries』は、環境への影響を最小限に抑えつつ、自動車産業の持続可能な発展を支援するための重要なツールです。同アプリケーションでは、製品のCFP計算だけでなく、将来的には人権・環境デューディリジェンスの管理機能やデジタルパスポートの付加も計画されています。
これにより、サプライチェーン全体で効率的なデータの連携が図られ、持続可能な経済活動を支える基盤がさらに強化されていくことが期待されます。
ゼロボード社のビジョンとサービス
株式会社ゼロボードは、ESG関連データの収集や管理、開示を支援する総合クラウドソリューションの開発を行っています。『Zeroboard Sustainability Platform』を通じて、各種企業がサステナビリティ経営を実現するためのプロセスをサポートしています。特に、温室効果ガスの排出量算定やESG法定開示のクラウドサービスを提供することで、企業の持続可能性を向上させる手助けをしています。
また、毎月開催される脱炭素経営に関するウェビナーは、最新の動向や具体的な活用法を学ぶ貴重な機会となっています。興味のある方は、ゼロボードのウェブサイトから参加申し込みが可能です。
店舗や企業が環境問題に対してどのように前向きに取り組むかが、日本全体のサステナブルな未来に直結しています。今後も『Zeroboard for batteries』を通じて、さらなる進化が期待されることでしょう。