京都府警と彌榮自動車の共同講習会について
2025年10月16日、彌榮自動車株式会社と京都府警察本部は女性従業員を対象とした「車内外における迷惑行為に対応するための対策講習会」を開催しました。この講習会には、彌榮自動車に勤務する女性タクシードライバーやヤサカ観光バスに所属する女性ドライバーおよびバスガイドが参加し、計8名の警察官による座学と実技指導が行われました。
講習会の背景
彌榮自動車と府警本部は、これまで様々な連携をしてきました。特に2020年以降は「女性への犯罪防止」をテーマに、従業員やお客様が安心して働ける環境作りを行っています。これまでに実施した活動としては、タクシー車内での性犯罪被害防止リーフレット配布や、第1回講習会の開催があります。これらの取り組みを通じて、従業員の安全をさらに強化する必要があるという認識が生まれました。
講習会の内容と目的
講習会は、まず女性が巻き込まれやすい犯罪の種類とその防止策について学ぶ時間から始まりました。さらに、日常生活や仕事中に起こりうるトラブルを避けるための実践的な護身術も指導されました。今年度は、参加者を広げ、ヤサカ観光バスからの女性ドライバーやバスガイドも参加し、より多くの従業員が知識を得られる機会となりました。
参加者の声と期待される効果
講習を受けた従業員からは「知識を得ることができて有益だった」という意見が多く寄せられました。特に、車外での護身術についての具体的な指導が有意義だと評価されていました。この講習は、単に知識を得るだけでなく、従業員自身が安心感を持って働くための一助となります。また、最近の犯罪の傾向に関する情報を共有することで、事前の備えができるようになります。
これからの方向性
彌榮自動車は今後も定期的にこのような講習会を開催し、従業員の安全意識を高める取り組みを続ける意向です。犯罪に対する知識を深め、リスクを軽減することは、働く者が安心してその職務を全うするために必要不可欠です。
会社概要
彌榮自動車株式会社は、明治末年の創業以来、京都市内の運輸業を担い続けてきました。1945年にはヤサカグループ本社を設立し、タクシーやバスの運行を通じて、地域の移動を支えています。現在も「移動における価値の追求と創造」というテーマのもと、より良いサービスを提供することに取り組んでいます。
この講習会を通じて、彌榮自動車と京都府警は、地域社会全体の安全を守る活動を推進し、信頼される公共交通機関の運営を目指しています。