7000本のバラ救済
2021-07-26 09:00:02

東京オリンピックの影響で行き場を失った7000本のドライローズを救いたい

脱却を目指すバラ農家の挑戦



東京オリンピックを控え、盛り上がりを見せていた花の業界。しかし、2021年の特別な瞬間を分かち合うはずだった7000本のドライローズは、劇的な転機を迎えました。長野県中野市の「保科バラ園」が、オリンピック関連イベントの中止に伴い、行き場を失ったバラたちを救おうと立ち上がりました。

襲いかかる運命の逆風



保科バラ園は、約50年の歴史を持つ小規模農家であり、地域で多くの人の笑顔を生み出してきました。しかし、今回のオリンピックの一大イベントで使用される予定だった7000本のバラが、あえなくキャンセルされてしまいました。バラの生産者にとって、このような規模の注文は滅多にない貴重な機会でした。しかも、「東京オリンピック」という名のもと、名誉ある場で自社のバラが使用される喜びは大きなものでした。しかし、運命の逆風によってその夢は一瞬の内に消え去りました。

「もう終わりではない」との決意



中止は辛い現実ですが、保科さんは「このままでは終われない、農家としてバラを届けることができないのは一番辛い」と心の内を語ります。生産者としての誇りを胸に、保科さんは行き場を失った7000本のドライローズを再び世に出すためのプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトの目的は、単にバラを再販することに留まらず、他の同様の運命を持つ生産者へのエールを送ることにもあります。

クラウドファンディングの力を借りて



この挑戦においては、クラウドファンディングプラットフォーム『tanetomi』を活用することとなりました。
プロジェクトの詳細は以下の通りです:
  • - プロジェクト名: 「オリンピック関連イベントが突如中止・・行き場を失った7000本のドライローズを届けたい!」
  • - 目標金額: 20万円
  • - 公開期間: 2021年7月24日(土)〜8月31日(火)
  • - プロジェクトページ: tanetomi
このプロジェクトの実行確約型において、集まった資金はドライローズの提供に使用されます。

花の力で希望をつなぐ



保科バラ園のバラは、香りが強く、個性的な品種として評価されています。生産者としての強い信念を持つ保科さんは、「夢は実現できなかったけれど、バラを通じて多くの人に感動を与えたい」と語ります。今、彼の代名詞であるバラが新しい形で人々に喜びを届けることを目指しています。

花と緑の未来を創る『tanetomi』



プロジェクトの背景には、花と緑に関わるプロジェクト専門のクラウドファンディングサイト『tanetomi』があります。これは花の業界関係者が集うオンラインサロン『虹ノアトリエ』から生まれたもので、花や園芸業界が持つ可能性に着目し、他業界とのコラボレーションを促進しています。花の生産者が直面する様々な課題を共に乗り越え、新たな価値を生み出すことが目指されています。

最後に



保科バラ園の取り組みは、ただのバラを届けるのではなく、希望の架け橋となることが期待されています。苦しい時期だからこそ、花の持つ力が人々の心を温め、共に乗り越える勇気を与えてくれるのです。応援の手を差し伸べて、このプロジェクトを成功に導くことができれば、多くの生産者への励ましとなるでしょう。今こそ、花と緑の力を信じましょう。

会社情報

会社名
株式会社JOURO
住所
長野県千曲市新山386
電話番号
026-405-5050

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