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高専での新しい挑戦、Girls Meet STEMプロジェクト

近年、STEM（科学、技術、工学、数学）の重要性が増す中、高等専門学校（高専）への進学は、特に女子中学生にとって選択肢としてあまり知られていない現状があります。その状況を打破するため、明石高専、国際高専、舞鶴高専、弓削商船高専の四校が参加する「Girls Meet STEM」プロジェクトが始まりました。本プロジェクトは、女子学生たちが高専での教育やキャリアに触れる機会を提供し、彼女たちの進路選択に影響を与えることを目的としています。

プロジェクトの背景

文部科学省が2015年に実施した調査によると、高専卒業生は企業や大学院から高い評価を受けていますが、高専に進学する女子中学生はわずか23%（2023年度）に過ぎません。これは、女子中学生に高専の魅力を伝えることで、進路選択の幅を広げる可能性があることを示しています。高専では5年間の専門的な技術教育を受けられ、就職率はほぼ100%を誇ります。実際、卒業生の約6割は就職し、残りの約4割は大学に編入してさらなる学びを続けています。これらの事実は、高専の教育がいかに価値のあるものであるかを物語っています。

参画高専が実施するプログラム

Girls Meet STEMでは、中学生女子に向けて以下のプログラムが実施されます：

• - 高専キャンパスツアー
• - 研究室見学
• - 高専生との交流イベント

これらの活動を通じて、彼女たちは高専の教育環境や、実際にどのような学びが得られるのかを体験し、STEM分野でのキャリアに対する興味を喚起されることを期待しています。このプロジェクトは、2030年までに全国で10万人の中高生女子にSTEMの魅力を届けることを目指し、企業や大学との連携を強化しながら様々な体験プログラムを推進していきます。

参画校の教員からのメッセージ

各校の校長はこの活動の重要性を認識し、それぞれの教育理念と関連づけて以下のようにコメントしています。

• - 明石高専 土居信数校長：D&I推進活動を通じて、女性の理系分野への進出を支援し、すべての人が好きなことを目指す社会を実現します。
• - 国際高専 鹿田正昭校長：英語教育とエンジニアリングデザイン教育を通じて、新たな価値を創造する女性を育成します。
• - 舞鶴高専 林康裕校長：地域と連携した課題解決を通じて、持続可能な未来を創造する人材を育てます。
• - 弓削商船高専 内田誠校長：すべての中学生がSTEM分野で活躍できる道を開くことを目指します。

D&I財団について

このプロジェクトは公益財団法人山田進太郎D&I財団の一環として行われ、特にSTEM分野におけるジェンダーギャップを問題視しています。女子中高生がSTEMに興味を持ち、キャリアを選択する際のサポートを提供することを目的に、様々な奨学助成金事業やオフィス・キャンパスツアーを行っています。事業は通年で開催され、対面及びオンラインでも参加が可能です。

まとめ

Girls Meet STEMは、女子中学生にSTEM教育の重要性を伝え、高専の魅力を知る素晴らしい機会を提供します。このプログラムを通じて、多くの女子学生が理系分野に興味を持ち、将来的には活躍する姿を見ることが期待されます。STEM教育の普及によって、より多様性のある社会が実現することを願っています。

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