YouTubeチャンネル「ほんタメ」が贈る文学賞
近年、エンタメの新しい形として注目を集めているYouTubeチャンネル「ほんタメ」。こちらが開催する「ほんタメ文学賞」の第9回が、2025年の上半期を対象に実施されました。この賞は教育系YouTuberのヨビノリたくみ氏と女優の齋藤明里氏がMCを務めるもので、毎回多くの文学ファンが注目するイベントとなっています。
「ほんタメ文学賞」とは?
「ほんタメ文学賞」は、特に親しみやすい形で文学を楽しむことを目的とした新たな試みです。MCふたりがそれぞれの部門を設け、視聴者に作品を紹介しながら生配信で発表していきます。作品は、たくみ部門(ミステリー)とあかりん部門(純文学・エンタメ)の二つに分かれています。
今回は、2025年の9月6日にLIVE配信にて受賞作品が発表されました。
大賞受賞作品『魔女の館の殺人』
たくみ部門の大賞に輝いたのは、著者・三日市零さんの『魔女の館の殺人』です。この作品は、謎解き要素とリアルタイムでの読者参加型のミステリーが融合した形で、エンタメ性の高い作品となっています。
物語の舞台は、進藤理人という大学生とそのルームメイト柏木詩文の二人が参加する脱出ゲーム。だが、彼らが訪れた山奥の洋館には、思わぬ殺人事件が待ち受けていました。この事件は、次々と明らかとなる九つの謎を解くことによってのみ、脱出が可能となるという緊迫した設定です。読者も一緒になって謎を解く楽しみを味わえることができる作品として、多くの反響を呼んでいます。
三日市零さんの人となり
三日市零さんは、今回が彼にとって初めての小説の執筆となります。背景には彼自身の脱出ゲームへの熱中があったそうです。コロナ禍での自粛生活が続く中、彼はその情熱を小説を書くことに転化し、驚異的なスピードで作品を書き上げました。彼が自らの物語を紡ぐ姿には、多くの若手作家たちの手本ともなるエピソードです。
また、彼は『復讐は合法的に』というシリーズで一躍注目を浴びた作家でもあります。この作品はシリーズとして続編も発表され、累計10万部を越えるヒットを記録しています。
書誌情報と今後の展開
『魔女の館の殺人』は、株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンから2025年5月15日に発売される予定です。すでに多くの読者からの期待が寄せられており、今後の活動にも注目が集まります。
- - 著者:三日市零
- - 定価:880円(税込)
- - ISBN:978-4-596-96275-1
とてもユニークで没入感のあるミステリー小説が誕生したこの瞬間、ぜひ一読をおすすめします。