秒速蓄電が実現する新しい生活
私たちの生活を根本から変える可能性を秘めた「秒速蓄電」の技術が、MIつくばによって実現されようとしています。蓄電デバイスは、私たちの生活において不可欠な存在となっており、過去数十年でその進化を見せてきました。1980年代に登場したニッケル水素電池は、ウォークマンの普及を促し、音楽を携帯できる時代を切り開きました。さらに、リチウムイオン電池がスマートフォンやノートパソコンの普及を助け、今やユビキタスな社会を確立しました。
そして今、MIつくばは新たな革新をもたらすべく、ナノ炭素材料を用いたキャパシタ技術に取り組んでいます。この新しいデバイスは、従来の蓄電池に匹敵するエネルギー密度を持ちながら、わずか数秒で充電が可能です。こうした技術革新によって、私たちの生活は飛躍的に変わることでしょう。
未来に向けた展望
MIつくばでは、現在新エネルギーに関連する事業化に向けた技術研究開発を進めています。特に、国立研究開発法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受け、独自開発したナノ炭素材料の一つ、グラフェン複合材料の量産に向けた取り組みを強化しています。この材料を用いた秒速蓄電デバイスの量産にも取り組んでおり、2022年度末までに開発を深化させ、市販化を目指しています。
具体的には、2025年度に超小型の秒速蓄電デバイス、2027年には大型デバイスを市場に投入する計画です。このように未来の技術を見据えた開発は、持続可能な社会の構築に大きく寄与することでしょう。
株式会社マテリアルイノベーションつくばの歩み
MIつくばは2017年11月、物質・材料研究機構の長年の研究成果を基に、ナノ炭素材料であるグラフェンを活用し、複合化素材の技術革新をの目指して設立されました。創業者の唐捷は、この分野で蓄積した知識と技術を駆使し、企業活動を展開しています。
2019年には、CYBERDYNE株式会社と筑波銀行から出資を受け、グラフェン複合材料の量産、さらにそれを電極として利用する秒速蓄電デバイスの量産化に向けたさらなるステップを進めています。このように、MIつくばは進化を続け、未来の社会における新たなエネルギーの形を追求しています。
おわりに
「April Dream」とは、企業が抱える夢の実現を目指して発信するプロジェクトであり、MIつくばもその一員として、未来の持続可能な社会の実現に貢献していきます。私たちが目指す秒速蓄電の実現は、技術革新と新たな生活スタイルを融合させ、多くの人々の生活を豊かにすることでしょう。私たちの夢を共に追いかけていきましょう!
【会社情報】
株式会社マテリアルイノベーションつくば
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
029-859-2728
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