AiMeet AI Insightが新たな展示会のカタチを提供
株式会社テクサーとシステムズ・デザイン株式会社が共同で開発した展示会運営のためのAIソリューション「AiMeet AI Insight」が発表されました。この革新的なソリューションは、2025年9月に東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」において、正式に採用され、そのベータ版が初公開される予定です。
開発背景と解決される課題
展示会は多くの業界関係者にとって重要な交流の場であり、商談の創出にもつながります。しかし、長年にわたり次のような課題が現場では続いてきました。
- - 来場者データの手動収集によるミスや紛失のリスク
- - 来場者の興味や関心に対するリアルタイムでの把握不足
- - 営業優先度の判定が属人的で、チャンスを逃す
- - 展示会終了後のデータ整理に時間を要し、人員を消耗する
- - 環境への負担として、紙資料や印刷物の大量消費
これらの問題を解決し、営業効率の最大化と環境負荷の低減を同時に進めるために「AiMeet AI Insight」が開発されました。
「AiMeet AI Insight」の特徴
このAIソリューションは、展示会で得られる来場者データを即時に解析し、営業活動や運営判断に活かせる情報を提供します。その特徴は主に4つの機能によって支えられています。
1.
ダッシュボード機能: 来場者のスコア分布、業界別の関心度、リアルタイムの来場者数、商談化見込みランキングを一目で確認可能です。さらに、展示会が終了した後はAIによる自動まとめ機能で、成果や改善点も瞬時に把握できます。これにより迅速な意思決定が可能になります。
2.
リード詳細分析: 来場者の属性や行動、関心度をリアルタイムでスコアリングし、商談の見込みを自動的に判定。さらに、最適な営業アプローチや資料の提案が行われ、必要なリードリストの抽出もスピーディーです。
3.
注釈タグ分析: 来場者のヒアリング結果をタグ付けし可視化することで、業界やテーマ別の傾向を即時に把握。業務に役立つ情報をその場で得られ、次の行動を迅速に計画できます。
4.
AIチャットアシスタント: 蓄積されたデータに対して自然言語で質問するだけで、必要な分析結果が瞬時に得られます。将来的には、視覚化された資料やグラフが自動生成される機能も予定されています。
導入実績と環境への貢献
「AiMeet」はこれまでに60件以上の展示会に導入され、多くの成果を上げています。具体的には、100トンの紙の削減、180トン以上のCO2の削減に成功しています。 これにより、展示会業界のデジタル化と脱炭素化が同時に進行しています。
今後の展望
2025年の展示会の際には、今後の機能拡張も計画されています。これには、会場全体の来場者分布の即時可視化や、展示会間での集客効果やCO2削減効果の比較分析などが含まれ、さらなる全体最適化が目指されています。
企業紹介
株式会社テクサー
- - 代表者: 代表取締役CEO 朱 強
- - 所在地: 東京都多摩市
- - 設立: 2016年
- - 事業内容: 展示会DXシステムの開発・販売など
- - ホームページ
システムズ・デザイン株式会社
- - 代表者: 代表取締役社長 隈元 裕
- - 所在地: 東京都新宿区
- - 設立: 1967年
- - 事業内容: システムインテグレーション、AI開発など
- - ホームページ
展示会業界の未来を切り拓く「AiMeet AI Insight」に今後も注目です。