Osaka Metro梅田駅での多言語案内ロボット実験について
概要
2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、大阪市の交通機関であるOsaka Metroは、梅田駅構内に多言語対応の案内ロボット「ugo」を配備し、社会実験を行うことを発表しました。この実験は、来る豪華なイベントに伴って期待される観光客の増加を見越して、より便利で質の高いサービスを提供することを目的としています。
社会実験の背景
日本は少子高齢化が進展しており、労働力不足が深刻な問題となっています。一方、観光業界ではコロナ禍からの回復が見られ、外国から訪れる観光客も増加しています。このようなニーズが高まる中、Osaka MetroはAI技術を活用して、多言語対応を強化し、サービスの向上を図ることに努めています。
実験内容
実験は2025年1月15日から3月15日まで、梅田駅構内のポップアップ店舗「Metro Opus梅田店」で行われます。ロボット「ugo」は、NTT西日本グループとNTTコミュニケーションズが連携したAI「tsuzumi」を駆使し、訪問者からの質問に多言語で応じます。
対応言語
「ugo」は、日本語、英語、中国語、韓国語に対応し、利用者が使用する言語に応じた情報提供を行います。これにより、国内外の観光客が気軽に情報を得ることができる環境が整います。
ロボット「ugo」は、利用者に挨拶をしたり、商品の案内を行ったりします。その際、スタッフの支援を得ることなく、自律的に行動します。試験的に設けられたこの場で、ロボットがより効果的な役割を果たしているかを検証することも重要な目的となります。
参加する企業の役割
このプロジェクトには、Osaka Metroを含む複数の企業が関与しています。Osaka Metroはフィールド提供を担当し、NTTグループは通信環境の整備や保守サポートを行ないます。また、NTT Comは生成AIのサービス開発を担い、ugo社はロボットの技術サポートを行います。これにより、各社が連携し、流動的で効率的なサービスを提供する仕組みを整えています。
今後の展開
社会実験の結果は、2025年4月13日から開催される大阪・関西万博における次のステップに向けた重要な指針となります。もしこの実験が成功すれば、同様の取り組みが万博の最寄り駅である夢洲駅でも行われる予定です。また、クラウドを使用しない「ugo」の実験も進められ、スピーディーな対応が可能となります。
まとめ
Osaka Metroは、観光客からのニーズに応えるため、技術の力を活用し進化を続けます。この実験を通じて、未来の交通機関に求められるサービスをリードしていくことが期待されています。多言語対応の案内ロボット「ugo」とNTTの生成AI「tsuzumi」の組み合わせが、どのようにこの新しい時代の観光を変えていくのか、その動向が注目されます。