在宅医療の新拠点
2015-07-22 11:00:55
在宅医療への不安を解消するための情報サイト「いしくる」が始動
超高齢化社会を支える在宅医療への道
2025年が近づくにつれて、日本は今までにない超高齢社会を迎えようとしています。この年、団塊の世代が75歳以上となり、総人口の約4人に1人が高齢者に分類される見込みです。この状況は、医療や介護、福祉の需要を飛躍的に増加させ、社会保障制度の持続可能性に危機をもたらす要因となるでしょう。特に、病院における医療サービスの効率は大きく影響を受け、医師不足による医療提供の困難も懸念されています。
こうした中で、在宅医療にシフトすることが急務とされています。しかし、在宅医療に関する情報は十分とは言えず、特にケアマネジャーと呼ばれる介護支援専門員たちが抱える不安は大きいのです。
ケアマネジャーの不安
エムスリードクターサポート株式会社が東京都と神奈川県の約6000ヶ所の居宅介護支援事業所のケアマネジャーを対象に実施した意識調査によると、実におよそ8割のケアマネジャーが在宅医療機関の情報不足を実感しています。さらに、60%はこの背景に医療と介護の連携不足があると指摘しています。この調査結果は、在宅医療機関の選択にどのように影響しているのでしょうか。
ケアマネジャーたちにとって、在宅医療を提供するクリニックを選定する基準が曖昧であるため、患者に最適な医療機関を紹介することが難しい状況です。これにより、高齢者への適切な支援が妨げられ、社会的な課題を引き起こす要因となっています。
「いしくる」の役割
そこで登場するのが、在宅医療クリニック検索サイト「いしくる」です。「いしくる」は、高齢者とケアマネジャーが医療機関にアクセスしやすくなるための情報提供に力を入れています。このサイトでは、在宅医療に関する基本情報から、診療費、クリニックの選び方、および各クリニックの取り組みについて、総合的な情報を提供しています。
また、パソコン操作に不安を持つ方への配慮として、電話サポートも設け、すぐに相談可能な体制を整えています。さらに、地域の在宅医療を知ってもらうために、在宅医療マップを東京都内で15万部発行予定で配布する計画も進めています。
精度の高い情報提供
「いしくる」では、在宅医療機関の選び方を明確化し、特に夜間対応や看取りの可否といった具体的なニーズに応じたクリニック選びを支援していく方針です。これにより、ケアマネジャーと患者のニーズを一致させ、より円滑な医療サービスの提供が可能となるでしょう。
高齢者医療の専門性が求められる現代において、「いしくる」は、医療と介護の架け橋となり、高齢者が適切な医療サービスを受けられる土壌を整えていく重要な役割を担っています。このような動きが、『2025年問題』を乗り越えるための一助となることを期待しています。
詳細なアンケート結果は、いしくるのFacebookページにてご覧いただけます。
会社情報
- 会社名
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株式会社シーユーシー
- 住所
- 東京都港区芝浦3丁目1−1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 15階
- 電話番号
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