ブラジルでの遠隔診療拡大:Joinネットワークの新たな展開
はじめに
株式会社アルム(本社:東京都渋谷区)は、その医療関係者向けアプリ「Join」を通じ、ブラジルにおける遠隔診療ネットワークをさらに拡張しました。新たな対象州として選ばれたのは、セルジッペ州です。この拡大により、アルムのネットワークはアラゴアス州、マラニャン州、アクレ州と合わせて、国内の4州に広がることとなりました。
日本を軽々と超える広さのネットワーク
ブラジルには約2億1,200万人という多くの人々が居住しており、国は27の州に分かれています。各州政府は地域医療の政策において重要な役割を担っています。今回のセルジッペ州の追加により、アルムの遠隔診療ネットワークは約1,300万人を対象にし、面積では日本を超える約41万km²の広域を網羅することになります。これは、循環器疾患、すなわち脳卒中や心筋梗塞といった疾患に対する医療支援を強化するものです。
医療体制の整備
セルジッペ州では、4つの公衆救急サービス(SAMU)、10の高度専門病院、13の24時間対応の診療所(UPA)といった医療機関が、Joinを活用して連携を図っています。この体制により、患者への迅速な診断支援を行える体制が整えられており、24時間365日体制での支援が可能です。
医療アクセスの課題
ブラジルでは循環器疾患が主要な死因の一つとなっています。特に、専門医が都市部に集中しており、広大な地理的条件が医療アクセスの格差を生む要因となっています。セルジッペ州の追加により、30の高度専門病院、56のUPA、24のSAMU、5つの州立調整本部、さらには15名の看護師や専門医から成るチームが、Joinを通じて遠隔診療ネットワークの構築を進めています。これにより、広域エリアにおける専門医リソースの最適化が図られます。
今後の展望
アルムは、ブラジル国内やさらに海外における医療連携基盤の強化を見据え、循環器救急領域における展開を続けていく方針です。これにより、医療の格差を解消し、全ての人々に公平な医療福祉を提供することを目指します。
Joinアプリについて
「Join」は、医療関係者が高セキュリティの環境下で円滑にコミュニケーションを図れるよう開発されたアプリです。医用画像を共有できるDICOMビューワーを搭載し、院外にいる医師へのコンサルテーションや救急患者の転院時の情報共有にも利用されています。このアプリは、日本で初めて保険が適用されたプログラム医療機器であり、アメリカ、ヨーロッパ、ブラジル、サウジアラビアなどでの医療機器認証も取得しています。
会社概要
株式会社アルムは、「すべての医療を支える会社(All Medical)」として、ICTを通じて医療の格差を解消し、公平な医療を目指しています。医療ICT事業においては、グローバルでの展開を進めており、30カ国以上にソリューションを提供しています。これからも医療の未来を見据えた取り組みを続けていくことが期待されます。