エレベーターが防災の場に! 大日本印刷と東京消防庁が連携し、救急情報を発信
大日本印刷株式会社(DNP)は、東京消防庁と連携し、マンションやオフィスビル向けのエレベーター内デジタルサイネージ「ELE PISION®(エレピジョン)」で、生活者向けに防災・救急関連の情報を2024年7月16日(火)から配信することを発表しました。
近年、東京消防庁の救急出動件数は増加傾向にあり、2023年には過去最多の918,311件を記録しました。この増加により、遠方の救急車が出動するケースが増え、現場到着が遅れる可能性も高まっていることから、東京消防庁は地域住民の防災意識向上に力を入れています。
今回の取り組みでは、都内に設置されている740台以上の「ELE PISION」を通じて、生活者に役立つ防災・救急情報を発信することで、災害への備えを強化し、いざという時の対応力を高めることを目指しています。
家庭で役立つ情報を分かりやすく配信
配信される情報は、東京消防庁が作成した、家庭での事故防止や防災、救急アドバイスなど、生活に密着した内容です。子供から高齢者まで、幅広い年齢層が理解しやすいように、イラストを用いた分かりやすい表現を採用しています。
エレベーターに乗っているわずかな時間でも、防災・救急情報に触れる機会を増やすことで、生活者の意識向上と知識の普及を促進し、災害に備える行動へと繋げることが期待されています。
エレベーター内デジタルサイネージ「ELE PISION」の特長
「ELE PISION」は、マンションやオフィスビルのエレベーター内に設置されたデジタルサイネージで、天気予報、ニュース、占いなど生活に役立つ情報の配信に加え、広告配信も可能なメディアです。
さらに、「ELE PISION」は、センシング機能を持つカメラを搭載しており、画面を観る人の外見上の特徴から、個人を特定することなく、年齢・性別などの属性を推定することができます。このデータ分析によって、ターゲット層に合わせた広告配信が可能となります。
今後の展開
DNPは今後も、「ELE PISION」の設置を推進し、生活者に有益なコンテンツを提供することで、地域の課題解決やコミュニティの活性化に貢献していく予定です。エレベーターという身近な空間を活用した、新しい防災啓発の形として、注目されます。