115年の歴史を受け継ぐ村山市の老舗印章店が新サービスを開始

山形県村山市の老舗印章店が新サービスを発表

明治42年に創業した印章の店金澤（山形県村山市）が、2025年10月15日から新たな印鑑サービスを全国向けに展開します。このサービスは、珍しい苗字を持つ方や、個性を表現したい方にぴったりです。

創業115年の背景

金澤は創業以来、職人による手作業で印鑑や表札の制作に取り組んできました。しかし、近年の技術の進歩に伴い、電子契約や署名が普及し、印鑑の需要が減少。特に山形県村山市は人口の減少が進んでおり、地域経済の活性化が求められています。そんな背景から、金澤は新たな需要を創出する必要に迫られました。

苗字と印鑑流通の現状

日本には約30万種類の苗字が存在しますが、最も上位の40種類だけでおおよそ人口の35％を占める状況です。上位200種でも約65％に過ぎず、残りの苗字は既製品の印鑑がほとんどありません。これにより、多くの人々が自身の苗字に合った印鑑を手に入れることが難しい状況となっています。

新たなサービスの内容

印章の店金澤は、これらのニーズに応えるため、次の2つのサービスを発表しました。

1. レア苗字スピード印鑑サービス

このサービスは、既製品の印鑑が存在しないレア苗字を持つ方に特化したものです。平日午前11時までに注文すれば、当日中に発送が可能です。オプションとして、白または黒の本体色を選べます。価格は1,650円から始まり、複数文字に対応しています。全国一律の送料420円がかかりますが、返品は不可です。

2. もっと佐藤さんシリーズ

このサービスでは、全国で上位40位の苗字、特に山形県内で多く使われている苗字向けに、8種類のフォントを選ぶことができます。佐藤や鈴木、田中等の一般的な苗字に加え、山形地域特有の苗字にも対応。個性を表現したい方に最適な商品となっています。ネーム印の価格は2,200円で、インク内蔵型のスタンプです。送料は同様に420円です。

今後の展望

金澤は「売ってない」を「ある」に変えることを目指しています。115年以上の伝統を生かし、印鑑文化の価値を再提案していく考えです。今後もお客様のニーズに合わせた商品やサービスの開発を続け、印象に残る提供をしていきます。地域から生まれるものづくり文化を発信し続け、全国のお客様へ自分だけの印鑑を届けることを目指します。

この老舗印章店が生み出す新しいサービスによって、印鑑の文化がさらに深まることを期待しています。