戦後80年を前に、戦争体験を書き残す「今のこ」プロジェクト始動!
一般社団法人自分史活用推進協議会は、2025年に迎える戦後80年を前に、戦争体験を「一枚の自分史」で書き残す「今のこ」プロジェクトを始動しました。このプロジェクトは、戦争体験の風化が進む中、自分史の普及に取り組む全国の自分史活用アドバイザーが、当事者意識を持って今に残る戦争体験を聞き取り、語り継ぎ、記録していくことを目的としています。
2024年8月3日(土)に東京国際フォーラム会議室で開催される「自分史まつり2024」では、「今のこ」プロジェクトの作品33点が展示されます。これらの作品は、全国にいる同協議会認定の自分史活用アドバイザーが情報をとりまとめたもので、一枚の写真と文章で構成されています。協議会では最終的にはさらに作品数を増やし、2025年8月には本として出版する予定ですが、まずはこの「自分史まつり2024」で展示され、戦争体験を語り継ぐ機会となります。
「自分史まつり2024」で戦争体験を語り継ぐ
「自分史まつり2024」は、自分史の魅力と活用方法を広めることで「自分らしく生きる人を増やし社会を元気に」という理念のもと、毎年開催されているイベントです。今年は、「今のこ」プロジェクトの作品展示に加え、自分史に関する様々なワークショップや講演会なども予定されています。
自分史活用推進協議会代表理事の菖蒲亨氏は、「戦争体験の風化が進むなか、自分史の普及に取り組む全国の自分史活用アドバイザー、一人ひとりが自分ごととして、当事者意識を持って今に残る戦争体験を聞いたり、語ったり、まとめたりすることが大事、ということでこのプロジェクトをスタートした」と語っています。
8月は、6日には広島に原爆投下、9日には長崎に原爆投下、15日には天皇陛下の玉音放送と、戦争にまつわる多くの出来事があった月です。太平洋戦争では、内外で300万人を超える国民が命を落とし、周辺諸国に甚大な被害をもたらす結果となりました。戦後80年まであと1年の今年、協議会では多くの人に「今のこ」プロジェクトの作品を見ていただき、それぞれの「今に残る戦争体験」を語る場にして欲しい、としています。
展示概要
会場: 東京国際フォーラム会議室(G701号室)「自分史まつり2024」内
入場料: 無料
内容: 「今のこ」33作品をパネル展示
日時: 2024年8月3日(土)11:00~13:00(10:45開場)
主催: 一般社団法人自分史活用推進協議会
一般社団法人自分史活用推進協議会について
一般社団法人自分史活用推進協議会は、2010年7月7日に設立された団体です。自分史の啓蒙、普及活動、自分史活用アドバイザーの養成、自分史講座講師紹介、自分史制作業者紹介などを主な活動内容としています。
この「今のこ」プロジェクトは、自分史を通して戦争体験を語り継ぎ、未来へと繋げていくための重要な取り組みです。ぜひ、この機会に「自分史まつり2024」に足を運び、「今のこ」プロジェクトの作品をご覧ください。