ラッカス、企業向けIoT Suiteを発表
2018年2月21日、ラッカスネットワークスはモバイルワールドコングレスで、企業向けの最新IoTソリューション「Ruckus IoT Suite」を発表しました。この新しいソリューションは、無線LANおよびIoTアクセスネットワークを一元化することで、運用コストを削減し、投資利益率(ROI)を向上させることを目的としています。
IoTエッジインフラの重要性
市場調査企業のIDCによると、IoTエッジインフラは急成長が予想される分野で、2021年までに約34億米ドル規模に達すると見込まれています。この背景には、ネットワーク機器市場の需要の高まりと、確実なコネクティビティの必要性があります。企業が直面する課題の一つは、セキュアなIoTネットワークを効率的に導入するための道筋がはっきりしないことです。
Ruckus IoT Suiteの特長
Ruckus IoT Suiteは、複数のテクノロジーを統合し、プロビジョニング、管理、セキュリティを改善する機能を持っています。このソリューションは以下のようなコンポーネントから成り立っています:
- - Ruckus IoT対応アクセスポイント(AP):Wi-Fi及び非Wi-Fiエンドポイントへのワイヤレスアクセスを提供
- - Ruckus IoTモジュール:Bluetooth Low Energy、ZigBee、LoRaなどのプロトコルに対応
- - Ruckus SmartZone™コントローラー:無線LAN及びIoTネットワークの管理を一元化
- - Ruckus IoTコントローラー:セキュリティ機能とエンドポイントの統合を実現
これにより、どのようなIoTソリューションも互換性を持ち、効率的なデータ通信が可能になります。特に、Ruckus IoT Suiteは通信の安全性を強化し、企業が直面するセキュリティ上の懸念にもしっかりと対応しています。
エコシステムの実現
Ruckus IoT Suiteは、エンドユーザーへの積極的な展開を加速するために、導入コストの回収期間を短縮します。それにより、さまざまな業界において運用効率や顧客体験の向上が期待されています。特に、ホテルや学校、スマートシティにおいて、Ruckus IoTのパートナーたちがこのソリューションを用いることで、ユーザーにとってより良い体験を実現できます。
この新たなソリューションは、2018年第二四半期から販売を開始予定です。詳細情報は、
Ruckus公式サイトをご覧ください。
パートナーからの期待
ラッカスの新ソリューションに対する期待は高く、ASSA ABLOY HospitalityのCris Davidson氏は「ラッカスと提携することで、ホテルのセキュリティ向上を図ることができる」と述べています。また、他の企業からもIoT Suiteと連携した新たな取り組みが続々と発表されており、Ruckus IoT Suiteが現在のIoTネットワークの課題を克服する鍵となることが期待されています。
まとめ
ラッカスのRuckus IoT Suiteは、企業が求めるセキュアで統一されたIoTネットワークの実現に向けた強力な一歩です。これにより、企業はコストを削減し、効率的にデジタル化を進めることができるでしょう。今後の展開に注目が集まります。