子どもアドボカシー講座の開講について
子供たちの声をしっかりと聴き、彼らが自身の意見を表明できるよう支援する「子どもアドボカシー」を促進するための講座が、2025年1月25日から始まります。この講座は、NPO法人全国子どもアドボカシー協議会と一般社団法人愛媛県社会福祉士会の共催によるもので、全国どこからでも参加可能なオンラインでの開催が特徴です。
子どもアドボカシーとは?
子どもアドボカシーには、子どもの意見や感情を大切にし、彼らが自由に意見を表明する権利を尊重するという重要な要素が含まれています。1989年に採択された「子どもの権利条約」により、子どもは自らに関する事柄について意見を述べる権利を持っていますが、実際には多くの場合でその声が無視されがちです。家庭や学校、社会の中で子どもたちがその声を簡単に表現できる環境は整っていません。
最近の法改正では、児童福祉において意見聴取の仕組みが整備され、社会的に養護を受けている子どもたちも含め、その必要性が高まっています。これに応じて、全国子どもアドボカシー協議会は、子どもたちが意見を表明できる基盤の構築に取り組んでいます。
講座の開催背景と目的
この講座は、意見を表明する権利を促進するため、2024年4月より施行される改正児童福祉法の内容に則った形で実施されます。子どもアドボカシーの基盤を全国に広め、特に地域における取り組みを強化することが狙いです。参加者は、アドボケイトとしての実践的な知識やスキルを身に付け、子どもたちを支援する能力を高めることが期待されています。
講座のプログラム内容
講座期間は2025年1月25日から3月16日までで、基本的にはオンラインで行われますが、特定の日には松山市内の会議室での現地集合も可能です。プログラムには、アドボケイトとして活躍するために必要な様々な知識が含まれています。実際に子どもアドボカシーに従事する専門家を講師として招くことで、より実践的な知識を学ぶことができます。
受講料は一般15,000円、24歳以下は無料という設定があり、全国の誰でも参加できる環境が整えられています。受講を希望する方には基礎講座の修了が求められるため、事前に準備が必要です。
子どもアドボカシーを広めるためのイベント
全国子どもアドボカシー協議会は、子どもたちの権利をより広く知ってもらうために、各種イベントも開催しています。これには「交流会」や「自治体向けセミナー」などが含まれ、行政や地域の実情に応じた取り組みが行われています。
さらに、子どもたちだけでなく、彼らを支える大人たちも巻き込みながら、地域での子どもアドボカシーのコミュニティ作りを目指す取り組みが進行中です。
本講座を通じた未来の子ども支援
最終的には、参加者がこれらの知識をもとに地域での子ども支援活動に携わり、全ての子どもがその権利を享受できる社会を築く手助けとなることが期待されています。子どもアドボカシーは、単に制度を守るだけでなく、日々の生活の中で子どもたちの声を尊重する社会を形作るための活動です。
受講のお申し込み
受講希望者は、以下のリンクから申し込みができます。締切は2025年1月22日です。
講座申し込みはこちら
終わりに
子どもたちが未来の社会を支える宝であることを改めて認識し、この講座を通じて多くの人々と共に子どもたちの権利について議論できることを願っています。