株式会社アデランスがタイでウィッグを寄贈
2023年、株式会社アデランスはタイのがん患者に向けて、医療用ウィッグの寄贈活動を再開しました。これは、がん治療を受ける患者さまの生活の質(QOL)を向上させるための重要な取り組みです。
アデランスは、2012年から毎年ウィッグの寄贈を行ってきましたが、COVID-19の影響により2019年を最後に活動が一時中断され、約6年ぶりに寄贈活動が再開されたことになります。今年は8月22日に国立がんセンターに50枚、11月6日に県立ブリラム病院に50枚を寄贈しました。両病院では、寄贈式が開催され、ウィッグの選び方や装着方法についての説明も行われました。
寄贈式では、医療従事者や患者さまの笑顔が溢れ、心温まる雰囲気の中で行われました。特に県立ブリラム病院では、がん患者自身が選んだウィッグに対するカットやお手入れ方法のレクチャーが行われ、医療現場からは寄贈の再開を歓迎する声が多数寄せられました。
アデランスは1986年にタイにウィッグ工場を開設しました。当初から、抗がん剤治療や放射線治療による脱毛に悩む患者さまを支えることを目指して寄贈活動を始めました。この活動は、治療を受ける患者にとって、見た目を気にせず治療に集中できるようサポートし、精神的な暗さを和らげるものです。特に県立ブリラム病院では、2024年には新たに約3,000人のがん患者が見込まれており、彼らに対する外見のケアが必要とされています。
寄贈されたウィッグは、必要としている患者さんだけでなく、近隣の関連病院でも広く利用される予定です。アデランスとしては、ウィッグ製造を営む企業として、CSR活動の一環として寄贈を継続していく考えです。
また、寄贈活動に関するコメントとして、国立がんセンターのナタクーン医師は「ご寄贈いただいたウィッグは、治療によって毛髪を失った患者にとって大きな心の支えになります。生活の質の向上に寄与する重要なものだ」と述べています。一方、県立ブリラム病院のプーワドン院長も「脱毛に悩む患者へ受け渡すためにご寄贈いただいたウィッグ、大変感謝しております」と強調し、寄贈の意義を再確認しました。
アデランスのCSR活動については、「社会的価値を持った活動」を重視し、企業成長と社会への貢献を目指すという方針が示されています。企業全体として、「Everything for a smile(すべては笑顔のために)」というスローガンのもと、今後も様々な活動を通じて、社会に笑顔をもたらし続けることを目指しています。アデランスは、グローバルなウェルネスカンパニーとして、多くの人々に夢と感動を届けるための活動を続けていくでしょう。