派遣社員の平均時給、22カ月連続で前年同月比上昇!2024年6月は1,690円に。
エン・ジャパン株式会社が運営する日本最大級の派遣のお仕事探しサイト『エン派遣』の調査によると、2024年6月の派遣社員の平均時給は1,690円となりました。これは前月比では-9円(0.5%減)ですが、前年同月比では+19円(1.1%増)と、22カ月連続で前年同月を上回っています。
この数字は、過去10年間で上位4番目の高時給であり、派遣市場の活況ぶりがうかがえます。
派遣時給上昇の要因
今回の調査結果では、派遣時給上昇の要因として、以下の点が挙げられています。
ボーナス支給による消費動向の高まり: 6月は夏のボーナスが支給される時期であり、消費動向が高まりやすい傾向にあります。それに伴い、派遣求人にも「消費」に関する求人が増加しました。特に、旅行会社のデータ入力や、百貨店・ファッションビルのカード入会受付スタッフなど、幅広いシーンで需要が高まっているようです。
派遣会社のサポート体制強化: 社会保険の適用範囲拡大や派遣会社独自の待遇改善により、派遣社員の定着率が向上しています。大手派遣会社では、アプリやシステムを活用してスタッフとのコミュニケーションを強化したり、長期的なキャリア形成をサポートするなど、デジタル技術を活用した支援を積極的に展開しています。中小の派遣会社においても、サポートの個別化への意識が高まっており、業界全体でサポート体制の充実が見込まれます。
職種別平均時給
職種別に見ると、オフィスワーク・事務系は1,649円で、前年同月比+40円となっています。IT・エンジニア系は、時給2,585円で、前年同月比+13円の上昇となりました。
特にIT・エンジニア系では、賞与時期からお中元シーズンにかけて、アクセスの集まるECサイト関連の募集が活況でした。マーケターや開発など上流ポジションの求人も増加しており、時給4,000円以上など高時給の求人が増えたことで、平均時給が引き上げられました。
エリア別平均時給
6月度のエリア別平均時給は、東海のみ前年同月比プラスを記録しました。
今後の展望
派遣業界では、今後も社会保険の適用範囲拡大や派遣会社独自の待遇改善など、派遣社員の働きやすさ向上に向けた取り組みが進むことが予想されます。また、デジタル技術を活用したサポート体制の充実も期待されます。
派遣社員の求人情報サイト『エン派遣』では、派遣で働きたい人のニーズと派遣会社の仕事情報をマッチングさせることで、より多くの派遣社員に最適な仕事を提供しています。