調査の背景
NPO法人Kids Future Passport(以下、KFP)が運営する「こどもごちめし」は、地域の飲食店を利用して、食の支援を行っています。この度、KFPは会員を対象に「子ども食堂の認知度に関するアンケート」を実施し、子ども食堂の利用実態に関する重要なデータを収集しました。全国での子ども食堂の数は12,601か所に達し、地域の食支援の重要な拠点としての存在感が増しております。
調査から浮き彫りになった実態
調査結果によれば、子ども食堂の認知度は99.7%で、ほぼ全ての会員が利用可能であることを理解していることが分かりました。この高い認知度に対して、実際に「利用したい」と回答した家庭の割合は85.3%に達しています。しかし、利用していない家庭が76.6%に上ることから、利用意向と実際の利用状況には大きなギャップが存在します。実際に利用している家庭は、一般層が26.5%、支援が必要な層では43.0%にとどまっています。
利用しない理由
「利用していない」と答えた家庭の多くが挙げた理由は、「距離がある」「自分が利用して良いのか判断できない」という意見です。また、利用したい時間帯として最も望まれているのは「夕食」(17時以降)であり、これは多くの子ども食堂が昼の時間帯に開催されることとギャップがあるため、実際の利用を難しくさせています。近年の調査を通じて、「使いたいが使えない」という実態が明らかになってきました。
子ども食堂の重要性
子ども食堂は単なる食事提供の場だけではなく、地域のつながりや交流の場としても機能しています。しかし、既存のシステムだけでは、あらゆる家庭に支援の手が届きづらい現状です。その中で、KFPが提供する「こどもごちめし」のような、時間や場所、プライバシーの配慮された選択肢を増やすことが求められています。これはより多くの子どもたちに食の支援を行うための重要なステップとなるでしょう。
認知経路と情報の届き方
調査によれば、一般世帯及び要支援世帯それぞれで子ども食堂の認知経路は異なっており、一般世帯ではテレビが27.8%を占め、要支援世帯では行政や地域イベント・掲示板からの情報が重要であることが浮き彫りになりました。このことは、支援を必要とする家庭ほど地域密着の情報源からの影響を受けやすいことを示しています。
こどもごちめしの取り組み
「こどもごちめし」は、地域の飲食店を子ども食堂として活用し、様々な方法で支援を行う仕組みです。この取り組みは、ボランティアベースの従来型子ども食堂が抱えていた問題を解決しつつ、「誰もが利用しやすい」環境を提供することを目指しています。これにより、多くの家庭に食事だけでなく、貴重な体験を提供し、すべての子どもたちが平等に成長できる社会を目指しています。
NPO法人Kids Future Passportの説明
KFPは福岡県博多区に所在し、地域こども支援事業「こどもごちめし」を運営しています。設立から短い期間ですが、寄付や支援金を基に地域の飲食店で子どもたちに食事の提供を行い、健やかな成長を促進するサポートを行っています。KFPは食支援にとどまらず、子どもたちの豊かな経験を創出するためにも積極的に活動しています。