パスワードレスで新時代のファイル共有「カギスル」
株式会社IDEOJが発表した「カギスル」は、Microsoft Outlookのアドインを介してパスワードのないファイル暗号化を実現する新しいサービスです。従来のパスワード付きZIPファイル(いわゆるPPAP)に代わるこの革新的なツールは、特に企業におけるファイル共有の利便性とセキュリティを向上させます。
パスワード付きZIPの限界
2020年に日本政府からパスワード付きZIPについての廃止宣言が行われてから5年以上が経過しましたが、多くの企業では依然としてこのやり方を用いています。セキュリティの観点から問題視されているPPAPですが、その背景には次のような現場の実情があるようです。
- - 代替ツールを導入するも、その手間からPPAPに戻ってしまうケース。
- - クラウドストレージを使用しても、社外とのやり取りでは依然としてPPAPを使わざるを得ない。
- - 情報システム部門が対策を講じても、現場で使われる運用は散発的。
こうした現場の課題を解決するために、カギスルは「普段のメール操作を変えない」方法論でアプローチしています。
カギスルの特徴
カギスルは、相手のメールアドレスを指定するだけで、受信者のみがファイルを開けるように暗号化できるサービスです。以下は主な機能です。
1.
パスワード不要のファイル暗号化・復号:受信者が簡単にアクセスできるよう、パスワードを設定せずにファイルを暗号化します。
2.
ワンタイムコード認証:受信者は本人確認を楽しめるため、セキュリティが強化されます。
3.
ファイルの既読確認:受信者がファイルを確認したかどうかの情報を把握できます。
4.
送信取り消し機能:送信後に誤って送った場合でも、取り消しが可能です。
5.
ファイル預かり機能:大容量ファイルにも対応しています。
Outlookアドインの利点
ワンクリック施錠
カギスルのアドインはOutlookの下書き画面からアクセスでき、宛先に入力したメールアドレスが自動で反映されるため、ファイルを選択して施錠ボタンをクリックするだけで、暗号化されたファイルをメールに添付できます。このプロセスにおいて、ブラウザや他のアプリケーションに切り替える手間がありません。
誤送信リスクの低減
施錠時に自動で宛先を取得することで、ファイルの受取人とメールの送信先が一致します。これにより、送信ミスが発生しても、指定した受取人以外はファイルにアクセスできないセキュリティが保たれます。
簡単な導入
IDEOJのカギスルは、IT管理者がMicrosoft AppSourceから組織全体にワンクリックで展開でき、全社員のOutlookに自動的に表示されるため、特別なトレーニングやマニュアルは必要ありません。実際に業務に密着した形で使えるため、導入後もスムーズに運用できます。
今後の展望
IDEOJは、メールクライアントとのさらなる連携を目指し、今後もユーザーの利便性を高めるための機能改善に努めていく予定です。また、法人向けのガバナンス機能を拡充することで、企業のセキュリティ基盤としてのニーズにも応えていきます。カギスルは単なるファイル暗号化ツールではなく、安全で効率的なファイル共有を可能にするための新しい一歩を踏み出しました。
サービス詳細
- - サービス名: カギスル
- - URL: カギスル公式サイト
- - 提供開始: 2024年10月14日(Outlookアドインは2026年3月公開予定)
- - 基本機能: 無料(法人利用は要お問い合わせ)
- - 対応環境: Chrome、Safari、Edge / Outlook(デスクトップ・Web版)
会社概要
- - 会社名: 株式会社IDEOJ
- - 所在地: 東京都渋谷区
- - 代表取締役: 野秋 裕己
- - 設立: 2024年
- - 事業内容: 暗号化ファイル共有SaaS「カギスル」の企画・開発・運営