FPT、AI拡張型デリバリープラットフォーム「Flezi Foundry™」を発表
2026年5月22日、FPTソフトウェアが新しいAI拡張型デリバリープラットフォーム「Flezi Foundry™」を発表しました。これは、企業がITをより効率的に活用できるように設計されています。このプラットフォームは、ガバナンスを取り入れた「Service-as-a-Softwareモデル」を基にしており、AIエージェントと人間の専門家が協力する形で統合されています。
「Flezi Foundry™」の最も大きな特徴は、ソフトウェア開発とIT運用の両方にAIエージェントを活用する点です。これを実現するために、エージェンティック・エンジニアリングというアプローチが採用されており、AIエージェントが各工程において専門的にサポートする仕組みが整えられています。顧客が得られる利益として、開発能力の向上、品質の改善、さらには生産性が最大30%向上することが期待されています。
提供されるサービスモード
「Flezi Foundry™」は、二つのサービスモードを提供しています。まず一点目は「Agentic Development Lifecycle(ADLC)」です。ここでは、各段階の開発プロセスに特化したAIエージェントが導入され、全ての工程(設計、コーディング、レビュー、テスト、セキュリティ、ドキュメント作成)においてサポートを行います。これにより、開発プロセスの透明性と品質が飛躍的に向上します。
次に「Agentic Managed Services(AMS)」は、IT運用の現場でAIエージェントが活躍するモデルです。このサービスでは、AIエージェントがインシデントの優先順位を決定したり、サービスの改善策を提案することで、業務の効率化を図ります。最終的には、問い合わせの一次対応の60%から90%を自動化し、99.5%のSLAを達成することを目指しています。
基盤となる四つの要素
このプラットフォームは、いくつかの重要な基盤の上に構築されています。まず第一に、Azure Virtual Private CloudとFPT AI Factoryを組み合わせたハイブリッド型インフラが挙げられます。次に「Human-in-the-Loop」および「Human-on-the-Loop」モデルを活用し、人間の監視者がAIエージェントを管理する仕組みが取り入れられています。さらに、ストーリーポイントのベロシティに基づいた価格モデルが採用されており、成果に基づくSLAが実現されています。最後に「Digital Brain」と「Skill Marketplace」により、運用マニュアルや専門知識が再利用可能な形で整備されています。
段階的な導入プロセス
FPTは企業がリスクを抑えて新技術を導入できるよう、段階的な導入プロセスを提供しています。まずはディスカバリーワークショップで現状を分析し、その後A/Bテストやシャドーモードでの運用を行い、効果を検証します。最終的には、これらの成果を基に本格的な導入に進むことが見込まれています。
FPTソフトウェアのフランク・ビニョン氏は「エージェンティックAIの登場によって、企業向けのITサービスは新たな時代に突入しました。インテリジェンスは単なるツールではなく、オペレーティングモデルそのものに組み込まれてきています」と述べ、これによる影響の大きさを強調しています。
FPTコーポレーションの背景
FPTコーポレーションは、ベトナムに本社を持つグローバルな技術・ITサービスプロバイダーで、30年以上にわたり顧客に実用的なソリューションを提供してきました。2025年には26.6億USドルの売上を記録し、従業員数は54,000人を超えるなど規模を拡大しています。AIファースト戦略に基づく「Flezi Foundry™」の発表は、今後も企業の情報技術革新を支える重要なステップとなることでしょう。