新型空気清浄機「Viruswasher(ウイルスウォッシャー)」の登場
2023年9月、株式会社シリウスから新しい次亜塩素酸空気清浄機「Viruswasher」が発売されます。この製品は、アルコールに代わる新たな除菌手段として注目を集めていますが、その背景には市場での迷走や不安もありました。
次亜塩素酸水への疑念
今年の5月28日、経済産業省とNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)から発表されたファクトシートでは、次亜塩素酸水に関する販売実態や効果の不明確さが指摘され、多くのメディアがその報道を取り上げました。これにより次亜塩素酸水への不安が広がり、市場が混乱状態に陥りました。しかし、6月26日には、適切な使用や運用を行えば「物品への消毒に活用できる」との最終報告がなされ、次亜塩素酸水の安全性と有用性が正式に認められました。
ただし、超音波加湿器やスプレーによる空間噴霧の安全性については依然として結論が出ていません。これに対し、室内環境への影響や健康被害を懸念する声も多く聞かれました。
Viruswasherの特長
シリウスが開発した「Viruswasher」は、除菌水フィルター透過方式を採用しています。この技術により、除菌水に含まれる不純物や腐食成分がフィルターに留まるため、室内環境を悪化させる心配がありません。さらに、この機器は次亜塩素酸水と気体を効率的に接触させることで、浮遊ウイルスの不活化に加え、臭いの消臭効果も実現します。
気化時に発生する揮発化された次亜塩素酸は人体に影響を与えない0.05ppm以下の濃度でありながら、室内の付着菌やウイルスに対して抑止力を発揮することが期待されています。
新たな除菌対策のスタンダード
正式な検証機関でのデータ公開によって、「Viruswasher」は単なる空気清浄機以上の役割を果たすことが証明されつつあります。新型コロナウイルスの感染経路が多様であるため、国が推奨する基本的な対策(窓開放、手洗い、マスクなど)を行えない場合に、この機器が補完的な除菌対策として重要になってきています。
除菌水生成パウダーの展開
同社はさらに、日本国内に限らず、アルコールの使用が禁じられているイスラム圏への普及拡大も視野に入れた「除菌水生成パウダー」を発売しています。このパウダーは、ハラル認証を検討しており、特に宗教上の制約がある地域での需要を見込んでいます。
最近の大学研究機関での実証試験は、これらの製品の信頼性を高める重要な一歩となっています。
クラウドファンディングによる資金調達
株式会社シリウスは、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を通じて、大学研究機関との連携による「Viruswasher」の検証資金を調達します。これにより、空間の浮遊ウイルスや付着菌の抑止効果に関する研究が進められていく予定です。また、新型コロナウイルスに関する検証にも取り組む方針です。
以上の点から、次亜塩素酸空気清浄機「Viruswasher」は今後、家庭やオフィスでの除菌対策の新スタンダードとして期待されています。ご興味のある方は、FUNDINNOのページをチェックしてみてください。
クラウドファンディング詳細:
FUNDINNO