総務省情報通信審議会 情報通信技術分科会 第183回会議開催 - 無線通信技術の高度化や放送システムの検討 -
総務省情報通信審議会 情報通信技術分科会 第183回会議開催 - 無線通信技術の高度化や放送システムの検討 -
総務省の情報通信審議会 情報通信技術分科会が令和6年11月12日に第183回会議を開催しました。会議はWeb会議形式で行われ、無線通信技術の高度化や放送システムに関する検討が行われました。
今回の会議では、以下の3つの答申案件と1つの報告案件が議題となりました。
答申案件
1. 「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件」について
2. 「海上無線通信設備の技術的条件」のうち「X帯沿岸監視用レーダーの技術的条件」について
3. 「ネットワークのIP化に対応した電気通信設備に係る技術的条件」のうち「大規模災害発生時における通信サービスの維持・早期復旧のために今後取り組むべき対応の方向性」について
報告案件
1. 「放送システムに関する技術的条件」のうち「マイクロ波帯を使用する放送事業用無線局(STL/TTL/TSL)の高度化のための技術的条件」の検討開始について
これらの議題について、情報通信審議会 情報通信技術分科会では、各分野の専門家による活発な議論が行われました。
無線通信技術の高度化
タイヤ空気圧モニタやリモートキーレスエントリに係る技術的条件の検討では、近年増加するIoT機器の安全性を確保するため、電波干渉防止やセキュリティ対策などの観点から、技術基準の高度化が求められています。
また、沿岸監視用レーダーの技術的条件の検討では、海難事故防止や海上保安の強化に向けて、高精度なレーダーシステムの導入が重要となっています。
災害時における通信サービス
大規模災害発生時における通信サービスの維持・早期復旧は、被災地の支援活動や社会経済活動を支える上で不可欠です。この議題では、最新の技術を活用した通信ネットワークの強化や、災害対応体制の強化について議論されました。
放送システムの高度化
マイクロ波帯を使用する放送事業用無線局の高度化に関する検討では、高画質・高音質の放送を実現するため、最新の伝送技術や周波数利用の効率化などが検討されています。
情報通信審議会 情報通信技術分科会では、これらの議題について、関係省庁や民間企業との連携を強化し、技術基準の策定や政策提言など、今後の情報通信分野の発展に貢献していくことが期待されています。