国内初の倉庫自動化実験、鴻池運輸とOSAROが協力
国内初の倉庫自動化実験に向けた連携
鴻池運輸株式会社とOSARO合同会社が協力し、ピッキングロボットと自律走行搬送ロボット(AMR)の連携による新たな倉庫自動化オペレーションの実証実験を開始しました。この共同実験は、2022年1月より約6カ月間、鴻池技術研究所イノベーションセンターにて行われています。
新たなオペレーション手法の確立
今回の実験で目指すのは、いくつかの物流プロセスの自動化です。具体的には、AMRが注文された商品が保管されている棚まで移動し、その後ピッキングロボットが必要なアイテムを取り出すという一連の流れを実現します。これにより、従来人間が行っていた作業をロボット化し、作業の効率化を図ることが期待されています。
特に注目されるのは、OSAROの画像認識AIシステムを搭載したピッキングロボットです。このロボットは、整理されていない状態でも多様な形状のアイテムを正確に認識し、箱詰めする機能が備わっています。このため、倉庫内の業務をスムーズに行うことが可能です。
課題解決への期待
昨今のコロナ禍に伴う物流量の増加と人手不足は、世界的な課題となっています。この実証実験を通じて、両社はロボット単体ではなく、異なる自動化ソリューションを組み合わせることで、生じるさまざまな課題の解明を試みています。これにより、実際の現場への導入に向けた課題解決の手立てが見つかることが目指されています。
パートナー企業の想い
鴻池運輸の専務執行役員である鴻池忠嗣氏は、OSAROとの協力に大きな期待を寄せています。「今回の実験は、技術革新を通じて新しい倉庫の姿を描き出すチャンスです」とコメントし、未来に向けた意気込みを見せています。
一方、OSAROのCEOデリック・プリッドモア氏も「このプロジェクトが成功を収めることで、顧客の需要に応える柔軟なフルフィルメントシステムを実現したい」と述べ、両社の連携の重要性を強調しています。
鴻池運輸とOSAROの役割
鴻池運輸株式会社
鴻池運輸は、物流業界にとどまらず製造や医療、空港業務など多方面にわたり、社会課題の解決に挑戦する専門集団です。最新の技術を駆使し、新しい物流オペレーションの創出を目指しています。
OSARO合同会社
OSAROは、マテリアル・ハンドリング業界においてAI技術を用いたロボティック・オートメーションを提供する企業です。さまざまな市場に最適化されたソリューションを展開し、業界内の複雑なニーズに応えています。
未来への展望
このプロジェクトが成功すれば、倉庫業務はさらに自動化が進み、手作業を必要としない効率的なシステムが実現されることでしょう。そして、満ち足りた顧客サービスを提供するための新たな基盤が整うことを期待しています。今後の進展が注目されるこの実証実験から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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OSARO合同会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング 9F Egg Japan
- 電話番号
-
070-5026-9281