昆虫タンパクで養殖魚健康維持
2024-07-23 18:29:17

フィード・ワンが発明した昆虫タンパクで養殖魚の健康維持が期待される新技術

フィード・ワンの新技術で養殖魚の健康が向上



はじめに


フィード・ワン株式会社は、近年特に注目されている養殖魚の健康維持に関する新たな技術を発表しました。特殊製法で作られた脱脂ミールワームを使用することで、魚体の表面にある粘液が顕著に増加することが確認されたのです。この粘液は養殖魚の生体防御機能を向上させるため、業界にとって期待される革新となっています。

環境の変化と養殖魚の課題


近年、気候変動による海水温の上昇といった環境の変化が、養殖魚業界に深刻な影響を与えています。これにより疾病の多発や寄生虫被害が増加し、一部の魚種ではコスト増大が懸念される事態となっています。これまでワクチンや医薬品が試みられてきましたが、効果が薄く、被害が拡大するケースも少なくありませんでした。

新たに確認された粘液の効果


フィード・ワンが実施した研究では、脱脂ミールワームを給餌した養殖魚、特にマダイ、シマアジ、カンパチ、ハマチにおいて、体表粘液が増加する効果が見られました。体表粘液は、補体タンパク質や抗菌ペプチドといった生理活性物質を含み、外部からの病原体に対抗するバリア機能を果たします。これにより、魚体の健康が維持され、疾病や寄生虫の攻撃に対する防御が強化されると期待されます。

特許取得の背景


フィード・ワンは、新東亜交易株式会社と共同でこの技術について特許を出願しました。新東亜交易は、脱脂ミールワームの供給元として品質管理と安定供給を担っており、両社のパートナーシップは昆虫タンパクの普及を目指す重要な一歩と位置付けられています。

今後の展望


この新技術が商業化されることにより、多くの養殖魚専門の生産者がメリットを享受できる可能性があります。フィード・ワンは、さらに脱脂ミールワームの機能性を検証し、養殖現場での導入を促進することで、持続可能な養殖業界の発展に寄与していく計画です。

会社概要


フィード・ワン株式会社は横浜市に本社を置く企業で、飼料の製造・販売、畜水産物の生産および加工を手掛けています。設立以来、業界の発展に寄与すべく、様々な技術革新に挑戦してきました。今後も新たな技術を基にした製品の開発に取り組み、持続可能な養殖業の確立に貢献していく方針です。

公式サイトやSNSも活用し、情報発信の強化に努めています。


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会社情報

会社名
フィード・ワン株式会社
住所
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町二丁目23番地2
電話番号

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