養老の森、設立10周年を迎え新たなスタートを切る

養老の森、10周年を迎える

一般社団法人養老の森が、2023年に設立から10周年を迎えました。これに伴い、今後の100年を見据えた新たなスタートが切られることとなります。道志村に位置するこの団体は、自然と人との関係を深める活動を行っており、これからも多くの人々にその魅力を伝えていく方針です。

特別鼎談の実施

7月には、代表理事の養老孟司氏や理事の柴咲コウ氏、藻谷浩介氏による鼎談が行われ、その様子は動画として配信されました。鼎談では、養老の森がどのように自然環境を整備し、地域との関係を深めていくかについての意見が交わされ、森林や自然の持つ教育的価値についても語られました。

養老の森の理念と活動

養老の森では、「森に還る、街から山へ参勤交代」という理念のもと、子どもから大人まで自然を五感で楽しむことを重視されています。森は最高の教師であり、自然環境を通じて様々な気づきを得ることができるのです。それに加えて、農山村の様々な問題に取り組み、蔵置されている森や農地を再生する活動も行っています。

具体的には、間伐や植樹、伝統的な食文化の復活、昆虫や動植物の保護、さらには地域を活かした2拠点生活の提唱など、多岐にわたります。

理事長の養老孟司氏は「良い森、悪い森は存在するが、理想的な形を一緒に勉強していきたい」とコメントしています。また、藻谷浩介氏は、養老の森の環境を「深山幽谷の地」と称し、参加者が楽しめる活動を提案しています。柴咲コウ氏も「森がもたらす感動に触れることで、人々は自然の大切さを理解し、行動するようになる」と語ります。

新たな施設の設立

養老の森では、設立10周年を記念して新たに「杣小屋」を開設しました。これは、間伐材を使った作業や休憩に利用できるスペースで、イベントや舞台などに使えるステージも設けています。これらの施設は、訪れる人々に新たな出会いや発見の場を提供することを目的としています。

ホームページとYouTubeチャンネルのリニューアル

10周年を機に、養老の森の公式ホームページもリニューアルされました。新しいサイトでは、最新の活動情報やイベントのお知らせ、ボランティア募集など様々な情報が更新されています。また、公式YouTubeチャンネルも開設され、以下の活動の様子が紹介されています。

森の魅力やその保全活動を広めるために、さまざまな努力が重ねられています。これからも養老の森が多くの人々と協力し、想いを次代に伝える場所であり続けることを期待しています。